オペラ公演関連ニュース

オペラ『ドン・カルロ』出演者変更のお知らせ


新国立劇場2020/2021シーズンオペラ『ドン・カルロ』(2021年5月20日初日)フィリッポⅡ世役に出演を予定しておりましたミケーレ・ペルトゥージは、健康面の不安から来日を取りやめることとなりました。代わって、妻屋秀和が出演いたします。

妻屋秀和 (TSUMAYA Hidekazu)

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東京藝術大学卒業、同大学大学院オペラ科修了。94年~01年ライプツィヒ歌劇場、02年~11年ワイマール・ドイツ国民劇場専属歌手。今までにベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、ライン・ドイツ・オペラ、スコティッシュ・オペラなどに出演。国内でも多くの劇場で活躍。これまでに出演したオペラは60余作、演じた役は80役、公演数は900を超え、18年にはオペラ・デビュー30周年を迎えた。新国立劇場では『ドン・カルロ』宗教裁判長、『マノン・レスコー』ジェロント、『ラインの黄金』ファーゾルト、『ファルスタッフ』ピストーラ、『魔笛』ザラストロ、『ローエングリン』ブラバントの貴族Ⅳ、『セビリアの理髪師』ドン・バジリオ、『カルメン』スニガ、『ルチア』ライモンド、『オテロ』ロドヴィーコ、『アイーダ』ランフィス、『フィデリオ』ロッコ、『タンホイザー』領主ヘルマン、『ドン・ジョヴァンニ』騎士長、『トゥーランドット』ティムールなど数多く出演。今シーズンは『夏の夜の夢』クインス、『フィガロの結婚』バルトロ、『イオランタ』ルネに出演、7月には『カルメン』スニガにも出演予定。二期会会員。

芸術監督からのメッセージ


新型コロナウイルスの甚大な影響の下で、世界中のアーティストが演奏活動への渇望と不安の狭間におかれています。このような環境下で、名バス歌手であるミケーレ・ペルトゥージ氏が来日を断念されることとなりました。誠に残念ですが、ペルトゥージに代わり、日本が世界へ誇るバス歌手、妻屋秀和氏へフィリッポⅡ世を託したいと思います。
妻屋氏はバスのあらゆる役をレパートリーとして活躍し、新国立劇場でもまさに劇場の顔として重要な役への出演を重ねており、つい最近も「イオランタ」ルネ王で圧倒的な存在感を見せたことは皆様の記憶に新しいことと思います。
キャスト変更が相次ぎますが、皆様には新キャストへご期待いただければ幸いです。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

新国立劇場オペラ芸術監督 大野和士

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