オペラ公演関連ニュース
「ウェルテル」演出家 二コラ・ジョエル氏ご逝去の報を受けて
フランスの演出家二コラ・ジョエル氏が6月18日に逝去されました。
ジョエル氏は1953年生まれ、20歳でオペラ演出の世界へ飛び込み、1979年にストラスブール・ラン歌劇場とリヨン歌劇場の『ニーベルングの指環』で演出家デビュー。以後、ウィーン国立歌劇場、サンフランシスコ・オペラ、チューリヒ歌劇場、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場など世界の歌劇場で活躍し、トゥールーズ・キャピトル劇場芸術監督(1990年~2009年)、パリ・オペラ座総監督(2009年~2014年)を歴任されました。
新国立劇場では2016年に『ウェルテル』を演出しました。深い知見に基づいた舞台は、情熱と理性の相克を雄弁に伝え、観る者の心に染み入ります。この『ウェルテル』は2019年にも再演されました。その映像はフランス・オペラの魅力を余すところなく伝えるものとして、奇しくも現在(6月26日(金)まで)、「巣ごもりシアター」の最終作品として、世界へ向け無料配信中です。
訃報に触れ、深く哀悼の意を表します。
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「ウェルテル」演出家 二コラ・ジョエル氏ご逝去の報を受けて