2005年の初演以来、シーズンラインアップに登場するのは5回目となる栗山民也演出の『蝶々夫人』では、舞台奥に星条旗をはためかせて、原作にみる西洋と東洋の主従関係をシンボリックに描いています。指揮は、欧米で活躍する新国立劇場初の女性指揮者ケリー=リン・ウィルソンです。注目の蝶々さんには、アレクシア・ヴルガリドゥが初登場します。ピンカートンには10年『アンドレア・シェニエ』タイトルロールで高い評価を得たミハイル・アガフォノフ、シャープレスにはウィーン国立歌劇場で活躍を続け、11年にも新国立劇場でシャープレスを演じた甲斐栄次郎が再登場となります。
【指揮】ケリー=リン・ウィルソン
【演出】栗山民也
【美術】島 次郎
【衣裳】前田文子
【照明】勝柴次朗
![]() (指 揮) ケリー=リン・ウィルソン | ![]() (演 出) 栗山民也 |
【蝶々夫人】アレクシア・ヴルガリドゥ
【ピンカートン】ミハイル・アガフォノフ
【シャープレス】甲斐栄次郎
【スズキ】大林智子
【ゴロー】内山信吾
【ボンゾ】志村文彦
【ヤマドリ】小林由樹
【ケート】小野和歌子
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団
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【第1幕】明治時代の長崎。軍港だった長崎滞在中のアメリカ人海軍士官ピンカートンは、結婚斡旋人ゴローの仲介で「妻」を娶る。対価は100円、契約は999年だが、放棄は自由。一時的な気晴らしのための現地婚で、当時はごく一般的に行われていたが、妻になる芸者の蝶々さんがピンカートンを真剣に愛していると知ったアメリカ領事シャープレスはその行く末を危ぶむ。花嫁姿の蝶々さんが親族一同と現れる。宴席で伯父のボンゾが闖入。結婚のためキリスト教に改宗した蝶々さんをなじり、親族達も彼女に絶縁を言い渡す。
【第2幕】ピンカートンが帰国して三年。蝶々さんは彼との間にできた息子と女中のスズキと暮らしている。夫の帰りを信じる蝶々さんは、ゴローが新しい結婚相手を勧めても耳を貸さない。そこへピンカートンからの手紙を携えて、シャープレスがやって来る。実は縁切り状なのだが、蝶々さんに読んで聞かせることが果たせず、ピンカートンとの間にできた子供に引き合わされて悄然とする。船の入港を告げる大砲の音が響く。夫の船と知って歓喜する蝶々さんは、部屋中に花びらを敷き詰め、婚礼の日の衣裳に着替えて夫を待つ。一夜が明け、待ちくたびれた蝶々さんは部屋へ引き取るが、そこへシャープレスに伴われたピンカートンが現れ、スズキが対応する。人の気配を察して現れた蝶々さんはピンカートンの妻ケートの姿を見て、すべてを悟る。子供を引き取りたいというピンカートン夫妻の意思を伝えられ、観念した蝶々さんは、子供に別れを告げ、父の形見の短刀で自害を果たす。
席種 | S席 | A席 | B席 | C席 | D席 |
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料金 | 21,000 | 15,750 | 10,500 | 6,300 | 3,150 |
*料金は税込みです。
会員先行販売期間:2013年9月8日(日)〜9月18日(水)
一般発売日:2013年9月22日(日)