ホフマン物語

  • 2013/2014シーズン
  • Jacqus Offenbach : Les Contes d’Hoffmann
    ジャック・オッフェンバック/全5幕
    【フランス語上演/字幕付】

    座席表↓
  • オペラ劇場

 フィリップ・アルローの演出による幻想的恋物語。<ホフマンの舟歌>でお馴染のフランスで活躍したオッフェンバックの唯一のオペラ作品で、コロラトゥーラ・ソプラノ最大の見せ場となるオランピアのアリア<生け垣に鳥たちが>なども聴きどころのひとつです。アルローにとって新国立劇場での第1作となった本作品では、ウィットとユーモアにあふれる衣裳や、黒い舞台空間に蛍光色を効果的に使って原作の幻想性を醸し出し、作品に一層の深みをもたらしています。指揮はパリ生まれのフレデリック・シャスラン、ホフマン役にはアルトゥーロ・チャコン=クルスが新国立劇場初登場します。ホフマンが恋する3人の女性を演じる、幸田浩子、浜田理恵、横山恵子という日本を代表するソプラノの競演にもご期待ください。

ものがたり

【第1幕(プロローグ)】歌劇場の隣の酒場で、歌姫ステッラを待つホフマンは友人のニクラウス達に、三つの失恋物語を語り始める。
【第2幕】オランピアは科学者スパランツァーニが作った自動人形。人形師コッペリウスに売りつけられた不思議な眼鏡をかけると、その人形が生きているように見え、すっかり夢中になったホフマンは愛を告白。ホフマンと狂ったようにワルツを踊ったあげく、オランピアはコッペリウスに壊されてしまう。ホフマンはこの時初めて、彼女が人形だったことを知る。
【第3幕】楽器職人クレスペルの娘アントニア。名歌手だった母譲りの素養を持っていたが、胸を病み父親から歌うことを禁じられていた。しかし、悪魔のような医者ミラクルが亡き母親の亡霊を呼び寄せ、アントニアに歌うよう誘惑する。歌い続けるアントニアは、ついに死んでしまった。
【第4幕】ヴェネツィアの娼婦ジュリエッタ。彼女は魔術師ダペルトゥットからホフマンを誘惑して影を盗めと命じられていた。賭けですべてを失ったホフマンは魂と命と影をジュリエッタに渡してしまう。恋敵シュレーミルと決闘して勝利するが、当のジュリエッタは下僕と駆け落ちする。
【第5幕(エピローグ)】酒場。数奇な愛の遍歴を語り終えたホフマンの元に、歌姫ステッラが現れるが、彼女の崇拝者である上院議員リンドルフと腕を組んで立ち去る。酔いつぶれたホフマンは詩の女神ミューズの幻影を見る。

【シリーズ協賛】