ナブッコ

  • 2012/2013シーズン
  • [新制作]
    Giuseppe Verdi : Nabucco
    ジュゼッペ・ヴェルディ/全4幕
    【イタリア語上演/字幕付】

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  • オペラ劇場

若きヴェルディの情熱みなぎる出世作。ダイナミックな愛憎劇!

動画:演出家グラハム・ヴィックからのメッセージ



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いよいよ、その全貌が明らかに!
鬼才ヴィックによる世界でたったひとつの「ナブッコ」

世界的な演出家ヴィックが「オペラにおける芸術形態の可能性を信じています。」と明言!「ナブッコ」の真髄に極限まで迫った、世界でたったひとつの「ナブッコ」が新国立劇場で誕生。この作品が持つ本質に刺激的な演出解釈で迫ります。
旧約聖書の「バビロン捕囚」を題材にとった本作品は、当時オーストリアの圧政下にあったイタリア人に熱烈に支持され、ヘブライ人が望郷の思いを歌う感動的な合唱曲「ゆけ、わが思いよ、黄金の翼にのって」は、イタリア第二の国歌ともいわれ親しまれています。世界からも注目される公演に、ぜひお立会いください。

世界的なヴェルディ歌手、ガッロ、コルネッティらが集結!
タクトを握るのはイタリアの名匠カリニャーニ。満を持しての新国立劇場初登場となります。タイトルロールは、09年「オテロ」イアーゴ、11年「椿姫」ジェルモンなどで絶賛を博し、今、脂の乗り切ったガッロが初役で挑戦。アビガイッレ役は、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場などで活躍するコルネッティが3月「アイーダ」アムネリスに続き出演、ザッカリーア役はウィーン国立歌劇場でも同役を歌ったロシア人バス、ゴルニーです。今や日本を代表するテノールのひとり樋口達哉がイズマエーレ役を歌うのも注目です。

ものがたり

紀元前6世紀、バビロニア王ナブッコ(ネブカドネザルU世)には、アビガイッレとフェネーナの二人の娘がいた。アビガイッレはナブッコが奴隷に産ませた子で、実の娘フェネーナは敵対するエルサレムの王国の人質になっている。エルサレムではバビロニアの侵攻を目前に、ヘブライ人が騒然となっていた。そこへ、大祭司ザッカーリアがフェネーナの手を引き出てくる。敵の王の娘が手中にある上は心配はいらないと民衆をなだめる。
しかし、エルサレム王の甥イズマエーレはフェネーナを愛していた。やがて、アビガイッレが兵士を従えて神殿に突入してくる。イズマエーレに想いを寄せていたアビガイッレは自分を愛するのなら助けようと言うが、イズマエーレに拒否される。そこへナブッコが登場し、神を侮辱する。怒ったザッカリーアはフェネーナに短剣を突きつけるが、イズマエーレに剣を奪われる。ナブッコは神殿に火を放ち、ヘブライ人たちを捕虜としてバビロンに連行する。戦勝におごったナブッコは自らを王ではなく神だと宣言したため、天罰が下り精神錯乱の状態となる。一方、自分が奴隷の子であることを知ったアビガイッレは、イズマエーレとフェネーナが愛し合っていることに憎悪の念を燃やし、乱心したナブッコを欺いて、イズマエーレのために改宗したフェネーナとヘブライ人の処刑に署名させる。さらに自分の生まれをあばく古文書を引き裂いて証拠を隠滅。そして、王を監禁し自分が王の座に就こうと企てる。ユーフラテス川の岸辺で囚われのヘブライ人たちは祖国へ帰れる日を神に祈りながら歌う(合唱曲〈ゆけ、わが思いよ、金色の翼に乗って〉)。まさにフェネーナたちが処刑される寸前に正気に戻ったナブッコは、エホバの許しを祈りフェネーナを救出。偶像を破壊しヘブライ人の解放を命じる。