愛の妙薬

  • 2009/2010シーズン
  • 2009/2010 Season Opera
    [New Production]
    Gaetano Donizetti:L´elisir d´amore
    ガエターノ・ドニゼッティ/全2幕
    【イタリア語上演/字幕付】

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  • オペラ劇場

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演出は、新国立劇場初登場のチェーザレ・リエヴィ。このメルヘンドラマをどのようにみせてくれるのか大いに期待したいと思います。指揮は、イタリアオペラのプロフェッショナルと名高いパオロ・オルミが2002年以来となる8年ぶりの登場。歌手は、2003年からウィーン国立歌劇場と客演出演契約を結んでいるタチアナ・リスニックがアディーナ役で登場。ネモリーノ役には、現在はヨーロッパの主要歌劇場で活躍し、まもなくメトロポリンタン歌劇場の出演が予定されているジョセフ・カレヤが出演いたします。

ものがたり

【第1幕】村人たちが集い、農場の娘アディーナ(S)はひとり本を読む。青年ネモリーノ(T)は彼女に恋している。軍曹のベルコーレ(Br)が兵隊と共に登場、アディーナに目を留める。ネモリーノも彼女を呼び止めるがつれなくされる。偽医者のドゥルカマーラ(B)がネモリーノに「愛の妙薬」と偽ってワインを売りつけ、一日後に効き目が出ると騙す。軍曹が戻り、指令で別の土地に移動することになったから、アディーナに「今日中に結婚しよう」と告げる。それでは妙薬が効かないと焦ったネモリーノはもう一日待ってくれと頼むが、ベルコーレが彼を罵る。アディーナは宴会に皆を招き、ネモリーノは独り、偽医者の助けを求めて叫ぶ。
【第2幕】アディーナと軍曹の結婚を控えた祝いの席。しかし彼女は、姿の見えないネモリーノを気にする。ネモリーノは妙薬をもう一壜買う金を求めて、ベルコーレに入隊を志願する。そこにジャンネッタ(S)が現れ、「ネモリーノのおじさんが莫大な遺産を残して亡くなった」と噂する。そこにやってきたネモリーノを娘たちが急に持ち上げるので、彼は薬の効き目を実感する。アディーナはネモリーノの心を呼び戻そうとし、彼女のその姿を目にしたネモリーノは、名アリア〈人知れぬ涙〉で彼女の心のうちを悟ったと歌う。アディーナは、ベルコーレから買い戻した入隊契約書をネモリーノに差し出すが、彼は「愛してもらえないのなら兵隊になって死にたい」と叫ぶ。二人は本心を告げあう。ベルコーレが登場、潔くアディーナを諦める。村を去るドゥルカマーラを、一同がにぎやかに見送る。