情報センター
【情報センター閲覧室】舞台衣裳 ~クリエイターたちの軌跡~コーナーのご紹介
舞台衣裳~クリエイターたちの軌跡~
Stage costumes~The trajectory of creators~

5階情報センター閲覧室では、
新国立劇場『初台アート・ロフト』衣裳展において、キュレーションを担当する衣裳作家 桜井久美氏をはじめ
舞台衣裳を手がけるクリエイターの関連書籍コーナーを設置しています。
クリエイターたちの情熱が注ぎ込まれたメッセージを感じてください。
主なクリエイター:
桜井 久美 / SAKURAI Kumi 毛利臣男 / MOHRI Tomio 緒方規矩子 / OGATA Kikuko
ワダエミ / WADA Emi ひびのこづえ / HIBINO Kodue
その他、国内外の舞台衣裳に関する書籍を多数紹介しています。
毛利の服 : Tomio Mohri - Costume-installation
著者:毛利臣男
撮影:操上和美
発行:1990年 六耀社
ISSEI MIYAKEのアートディレクターとしてパリコレの企画・演出を手掛け、三代目・市川猿之助(現 市川猿翁)とともにスーパー歌舞伎を世に送り出すなどの輝かしい実績を誇る表現者・毛利臣男氏による舞台衣裳を集めた写真集。様々な素材、色彩、纏う空気、静寂の中の躍動感... ページをめくるたびにその迫力に息をのむ1冊。
モーリの色彩空間 : Part 3 "tutu"
毛利臣男・桜井久美 両氏によるチュチュの研究。さらに、安藤忠雄氏、横尾忠則氏をはじめそうそうたる24人の世界的クリエイタ-によるチュチュのデザイン画を掲載。また、様々な分野で活躍する48人のチュチュに対するコメントを収録。衣裳写真もありバレエ衣裳好きにはたまらない1冊。モノクロがさらに想像力を掻き立て、頭の中に鮮やかな夢の世界が広がります。
舞台衣裳のデザイン
著者:緒方 規矩子
発行:六耀社 2001年
「パリ・オペラ座のスタッフに「あなたはそんなにたくさんの仕事をして城でも持っているのか」といわれたが、私の1DKの城は、描くのも打合せも、食事も、寝るのも一処 (略) 何も持っていない私の唯一の宝、友人達。世間的にあまり報われない舞台裏の仕事に、今も真摯に喜びを感じながら夢を紡いでいる仲間に、この本を捧げたいと思う。」※あとがきより一部抜粋
ワダエミの衣装
著者:ワダ エミ
発行:求龍堂 1996年
「時代物の衣装は"つくりもの"という意味で、いってみれば偽物である。本物の技術によって仕上げられた、秀逸な偽物なのである。桃山時代から続いている技術の結晶でありながら、いわゆる重要文化財として美術館に陳列されることもない。フィクションの世界で、ほんの瞬間に生きるだけである。しかし、素晴らしい瞬間を見せて消えていくということに、私は衣装デザインの醍醐味を感じてもいる。現実から虚の世界へ飛び、本物を越える偽物を作りたいと思う。」※一部抜粋
ひびのこづえの品品


著者:ひびのこづえ
発行:グラフィック社 2007年
新国立劇場やウィーン国立歌劇場のオペラ衣裳も制作。今春の『初台アート・ロフト』衣裳展は、ひびのこづえ氏による新国立劇場オペラ公演の舞台衣裳がメインロビーをキュートに飾ります。
パリ国立オペラ座衣裳展 ~18世紀の衣裳に魅せられて~ Costumes de l'Opéra de Paris


出版:パリ国立オペラ座衣裳展実行委員会
発行:2007年 展覧会カタログ
パリ・オペラ座を支えるアトリエ「オペラ・ガルニエ」。
「オペラ座の衣裳製作をお引受けした理由は、舞台とその衣裳に夢中だった子供の頃の「情熱」を思い出したからです。 ー(略)ー 登場人物とそれを演じる役者のエスプリ、その両方に着せるつもりでデザインをしています。 ー 芸術は人生を芸術よりおもしろくする ー」(クリスチャン・ラクロワ、一部抜粋)
李鋭丁舞台服飾 = R.Ding costume of theatre
編集:李 鋭丁
撮影:李 春阳、小林 獏
発行:2018年 上海文化出版社
桜井久美氏に師事し、北京オリンピック開閉会式の衣裳を手掛けた李鋭丁氏の作品たち。 李氏はじめ一切の妥協を許さない大勢の職人たちが時間をかけて作り上げた美しく鮮やかな衣裳と空間。彼らの熱い魂が伝わってくる圧巻の写真集。
その他にも、パリ オペラ座の舞台芸術の大判写真集など、劇場ならではの彩り豊かな資料を多数ご用意しています。
