「エトワールへの道程2019」が初日を迎えました
3月16日(土)、新国立劇場中劇場にて、文化庁委託事業『平成30年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業』バレエ研修所「エトワールへの道程2019 新国立劇場バレエ研修所の成果」初日の幕が上がりました。
昨年のエトワール公演につづき、新国立劇場バレエ団公演でも度々ご登場いただいているアレクセイ・バクランさんを指揮に迎え、東京フィルハーモニー交響楽団の生演奏で上演しました。
第1部の幕開きは牧阿佐美が今回ショパンの曲に新たに振り付けたクラシカル・バレエの新作『ダンス ダンス ショパン』。中川彩さんのピアノ演奏とともに美しく踊りました。
続く『ジゼル』よりペザントのパ・ド・ドゥでは牧歌的な楽しい踊りを魅せ、『バヤデール』より幻想シーンのパ・ド・ドゥでは、ヴェールを掲げ、流れるような踊りを披露しました。続けて、『白鳥の湖』より黒鳥のパ・ド・ドゥの力強く妖艶な踊りで観客を魅了しました。
引き続き、14期生を中心にした自作自演作品の発表の様子や新国立劇場での舞台実習、ANAスカラシップによるロシア海外研修での風景を映像でご紹介。映像の終わりには、研修生たちが目指していく現在活躍中の修了生の写真もご覧いただきました。
第1部の最後には、ダンサー・振付家として多岐にわたり活躍している島地保武さんによるコンテンポラリー・ダンスの新作『彩雲―Iridescent clouds-』を上演。この作品の衣裳はひびのこづえさん、照明デザインは櫛田晃代さんです。昨年の新国立劇場ダンス公演 森山開次『サーカス』でもご担当していただきました。 バルーンを印象的に使用して、鮮やかな色の衣裳を身に着けた研修生たちがエネルギッシュな踊りや可愛い踊りを披露しました。
第2部は『コッペリア』第3幕よりディヴェルティスマンの場面を中心に上演しました。 村娘のスワニルダと、その恋人のフランツを中心とした祝祭の場面に日本ジュニアバレヱも加わり、明るく華やかなステージが繰り広げられました。
最後に、この「エトワールへの道程2019」が修了公演となった第14期生より、今まで過ごした時間を振り返りながら一言ずつご挨拶を申し上げ、公演が終了しました。
また今回は修了生の渡邊拓朗さんをはじめ、多くのゲストダンサーが参加して研修生たちをサポートしてくれました。
明日3月17日(日)千秋楽が第14期生の研修所最後の舞台となります。
みなさまのお越しをお待ちしております!

《プログラム・配役》
『ダンス ダンス ショパン』〔新作〕
多田そのか 渡邊拓朗 山根くるみ
山内優奈(17日) 加藤里佳(16日) 服部由依(16日) 吉田朱里(両日) 安達美苑(16日) 菅沼咲希(17日) 根本真菜美(17日)
※( )内第4曲出演日
『ジゼル』より ペザントのパ・ド・ドゥ
岡田百音 清水裕三郎
『ラ・バヤデール』より 幻想のシーンのパ・ド・ドゥ
髙井惠里 仲村啓
『白鳥の湖』より 黒鳥のパ・ド・ドゥ
パーキンソン赤城 季亜楽 小柴富久修
『彩雲―Iridescent clouds-』〔新作〕
岡田百音 髙井惠里 パーキンソン赤城 季亜楽 仲村啓
阿部純花 岸谷沙七優 松宮里々子 井上興紀
『コッペリア』第3幕より
スワニルダ:山根くるみ(16日) 多田そのか(17日)
フランツ:芳賀望
時のワルツ:多田そのか(16日) 山根くるみ(17日)
曙:吉田朱里
祈り:髙井惠里
岡田百音 服部由依
仕事:阿部純花 岸谷沙七優 安達美苑 菅沼咲希
進化:井上興紀
松宮里々子 山内優奈 加藤里佳 根本真菜美
ほか 日本ジュニアバレヱ