研修所ニュース

俳優 榎木孝明氏の特別講義を開催しました

新国立劇場研修所では、さまざまな分野において第一線で活躍されている方を講師としてお招きする特別講義を定期的に開催し、若き研修生に多くの知識・教養を与えていただいております。

平成26年度の第2回目は、バレエ・オペラ・演劇の3研修所合同で、俳優の榎木孝明氏に講義をしていただきました。榎木氏は劇団四季出身で、1984年朝の連続テレビ小説「ロマンス」主演でテレビデビュー。現在は、テレビ・映画・舞台で時代劇から現代劇まで幅広く活躍されています。また、旅を好み、アジア各地を中心に世界の風景を描き続け、毎年全国各地で個展を開催されるなど、多彩な才能を発揮されています。   

講義では、表現者としてあるべき心構えや精神についてお話しいただきました。講義の終盤では、古武術の実技を交えながら、"気"のレクチャーをしていただき、研修生は日々の研修に活かせるよう精力的に吸収しようとしていました。

 

バレエ研修生の特別講義の感想文より(抜粋)

 

・榎木先生の"我を消して役から自分に来てもらう方法"のお話を聞き、我を出して踊った場合、舞台上に「自分」が存在しているだけで、お客様は観ていても飽きてしまうことを痛感しました。これからは、あくまで音楽が主役であることを忘れず、自分は音楽の化身となって表現することが出来るように研究していきたいです。(10期生 木村優里)

・"感心"と"感動"のお話が印象に残りました。榎木先生は、感心は左脳的で、感動は右脳的と仰っていました。ダンサーは人に感動を与えるのが仕事で、またそれなしにお客様に劇場へ来ていただくことはできません。感心はしても感動はしないダンサーに、テクニックだけで魅せるダンサーにならぬよう、右脳を活性化させ表現できる踊り手になりたいと思いました。(11期生 中島瑞生)

・榎木先生が、チャクラ(人間の身体に存在するエネルギーのポイント)にクリスタルが虹を放つイメージを持つと、中心力が生まれると仰っていたので、実際に行ってみました。中心力だけでなく、上半身に明るさが出て、視野も広くなりました。気持ちの持ち方で、踊りがこんなにも変化するとは驚きました。クリスタルのイメージを大切に、輝いた存在になれるよう精進して参ります。(予科生 赤井綾乃)

 

 

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