舞踊芸術監督
大原永子
振付
ケネス・マクミラン
Choreography by Sir Kenneth MACMILLAN
1929年スコットランド生まれ。サドラーズ・ウェルズ(現英国ロイヤル)バレエ学校で学び、46年にはサドラーズ・ウェルズ・シアター・バレエの創立メンバーとなる。その後コヴェント・ガーデンの英国ロイヤルバレエでも踊り、優秀なクラシック・ダンサーとしてだけでなく、面白く共感を呼ぶマイムも得意とした。52年にサドラーズ・ウェルズ・シアター・バレエでの最初の振付作品『夢遊病』がヒットする。これ以来『隠れ家』『招待』『春の祭典』『ラス・エルマナス』、そして最初の全幕バレエである『ロメオとジュリエット』など次々と優れた作品を発表。この間シュトゥット・ガルト・バレエやベルリン・ドイツ・オペラ・バレエのためにも作品を振り付けた。英国ロイヤルバレエの1970/71シーズンにアシュトンの後任として芸術監督に就任、全幕作品の『アナスタシア』『マノン』などを創る。77年に英国ロイヤルバレエの芸術監督を辞任して振付に専念、『マイヤリング(うたかたの恋)』『グローリア』『影の峡谷』『パゴダの王子』『三人姉妹』『ユダの木』などの作品を発表する。92年『マイヤリング』上演中のロイヤルバレエの楽屋で死去。
音楽
セルゲイ・プロコフィエフ
Music by Sergei PROKOFIEV
1891年現ウクライナのソンツォフカ生まれ。ペテルブルグ音楽院で作曲とピアノ、指揮科を専攻。卒業後、バレエ・リュスを率いるディアギレフに薦められ、ロシア的な題材のバレエ音楽を書き始める。ロシア革命後、アメリカ滞在を経て1936年には祖国へ戻る。共産党政権下の厳しい状況の中で精力的に活動を続け、作曲家として高い地位を築く。1953年没。
装置・衣裳
ポール・アンドリュース
Set & Costume Designer: Paul Andrews
ウィンブルドン美術デザインスクールで舞台美術を学ぶ。彼の卒業制作を見たマクミランから『ロメオとジュリエット』の舞台美術および衣裳のデザインを依頼された。その後、『ウエスト・サイド物語』(ケンブリッジ・フェスティバル)『じゃじゃ馬ならし』『ヴェニスの商人』『サウンド・オブ・ミュージック』(ウエスト・ヨークシャー劇場)をはじめ、ノリッジ劇場、ブッシュ劇場、オールド・ヴィク劇場など英国各地で上演された数々の演劇作品を手がけ、バレエでは英国ロイヤルバレエの小品や、ノルウェー・オペラ劇場『白鳥の湖』の美術も担当している。衣裳デザイナーとして映画部門にも進出したが、1997年に死去。
照明
沢田祐二
Lighting Designer: Sawada Yuji
東京生まれ。文化庁派遣在外研修員としてロンドン、ベルリンで演劇、オペラ、バレエの照明法を学ぶ。現在は演劇、オペラ、バレエ、ミュージカルなど幅広いジャンルで照明デザイナーとして活躍。新国立劇場におけるバレエ公演では『シンデレラ』『ロメオとジュリエット』『ライモンダ』『白鳥の湖』『ジゼル』『マノン』『カルメン』『オルフェオとエウリディーチェ』『椿姫』『火の鳥』『パゴダの王子』『眠れる森の美女』『ホフマン物語』『くるみ割り人形』など。日本バレエ協会公演『白鳥の湖』『ジゼル』『眠れる森の美女』『アンナ・カレーニナ』なども手がける。ほかに新国立劇場ではオペラ『カルメン』『魔弾の射手』『黒船』『修善寺物語』『鹿鳴館』『夜叉が池』、演劇『城』『わが町』『アジア温泉』『ピグマリオン』など。第1、第10回照明家協会賞大賞、文部大臣奨励賞、第1回読売演劇大賞最優秀スタッフ賞、第33回紀伊国屋演劇賞、第1回橘秋子舞台クリエイティブ賞を受賞。
指揮
マーティン・イェーツ
Conductor:Martin YATES
英国人指揮者。ピアノ、作曲、指揮を学んだ後、イスラエル・ナショナル・オペラで指揮者デビュー。以降、ロンドン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、バーミンガム市立交響楽団などのオーケストラに客演し、ヨーロッパ各地の管弦楽団に招かれている。また一流の伴奏者、ミュージカル指揮者としても知られている。バレエは音楽活動の中心的位置を占めており、英国ロイヤル・バレエとは、2004年2月にストラヴィンスキー作曲『アゴン』でデビューして以来、これまでに『マノン』『ロメオとジュリエット』『うたかたの恋』『七つの大罪』『白鳥の湖』を指揮したほか、同団の公演に同行している。ノルウェー国立バレエ団、フィンランド国立バレエ団にもたびたび客演し、成功を収める。新国立劇場では、『マノン』『シンデレラ』『ドン・キホーテ』『ロメオとジュリエット』『レ・シルフィード』『火の鳥』『を指揮している。
管弦楽
東京フィルハーモニー交響楽団