中劇場という濃密な空間でお楽しみいただけるトリプル・ビル。母国アメリカのダンス界で注目を浴びている振付界の新星ジェシカ・ラングによる世界初演作品が登場いたします。そのほかに、20世紀を代表する振付家の一人であるバランシンのスピード感溢れる『シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメンツ』、オランダの中心的振付家ハンス・ファン・マーネンがベートーヴェンの弦楽四重奏曲に振り付けた『大フーガ』という、新国立劇場では初めての上演作品が並びます。3人の独創性に富んだ振付家の作品をご堪能いただける、貴重な機会となることでしょう。
<『シンフォニー・イン・3 ムーヴメンツ』 Symphony in Three Movements〈新制作〉>
『シンフォニー・イン・3 ムーヴメンツ』は、1972年アメリカのリンカーン・センターでストラヴィンスキー・フェスティバルのオープニング作品として初演。スピード感溢れる動き、荒々しいまでのエネルギー、そして群舞の複雑なフォーメーションなど、息をのむ舞台が繰り広げられます。音楽はストラヴィンスキーが46年にアメリカで作曲した作品。ストラヴィンスキー自身は第2次世界大戦の記憶を表現しているが、ストーリーラインはないと語っており、後者はバランシンのプロットレス・バレエ(筋のないバレエ)と軌を一にしており、このバレエにも貫かれています。
<『大フーガ』 Grosse Fuge〈新制作〉>
1971年にネザーランド・ダンス・シアターによって初演された、オランダを代表する振付家、ハンス・ファン・マーネンの代表作の一つ。官能的ともいえる雰囲気を湛え、4組の男女の関係が描かれていますが、物語のないプロットレス・バレエです。その豊かな振付語彙は初演から40年を経た今も多くを魅了し、世界の名だたるバレエ団のレパートリーとして上演されています。音楽に造詣が深いことでも知られているマーネンはベートーヴェンの二つの弦楽四重奏曲(Op. 133「 大フーガ」とOp.130からカヴァティーナ。いずれもオーケストラ版)に振り付けました。音楽と振付の妙をお楽しみいただける作品です。
<『シンフォニー・イン・3 ムーヴメンツ』 Symphony in Three Movements〈新制作〉>
【音楽】イーゴリ・ストラヴィンスキー
【振付】ジョージ・バランシン
<『大フーガ』 Grosse Fuge〈新制作〉>
【音楽】ルードヴィヒ・ファン・ベートーヴェン
【振付】ハンス・ファン・マーネン
【舞台美術】ジャン・ポール・ヴルーム
【衣裳】ハンス・ファン・マーネン
【照明】ジャン・ホフストラ
席種 | S席 | A席 | B席 | C席 | D席 |
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料金 | 10,500 | 8,400 | 6,300 | 4,200 | 3,150 |
*料金は税込みです。
会員先行販売期間:2013年12月1日(日)〜12月11日(水)
一般発売日:2013年12月15日(日)