平成22年度 新国立劇場 こどものためのバレエ劇場
しらゆき姫

  • 【原 作】グリム童話
    【音 楽】ヨハン・シュトラウス2世(作品抜粋)

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  • 中劇場

新国立劇場では、次世代を担うこどもたちが優れたバレエ芸術に親子で触れられる機会を提供する目的で、平成21年度に「新国立劇場 こどものためのバレエ劇場」を実施しました。

本バレエはクラシカルバレエとして作られていますが、大人は大人の楽しみ方が、子どもには子どもの楽しみ方ができるような振付構成になっていますので、各世代の観客の方々に大変好評をいただき、初演時には追加公演が実施されました。低年齢層に配慮し、上演時間は1時間半内となっていますので、これまで劇場に足を運んだことがない子どもたちが“劇場デビュー”する格好の公演となっています。

本拠新国立劇場で公演後には新潟県民会館、見附市文化ホールアルカディア、兵庫県立芸術文化センター、サンポートホール高松、和光市民文化センターサンアゼリア、茅ヶ崎市民文化会館、厚木市文化会館にて公演を予定しています。


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ものがたり

あるところに、しらゆき姫というとても美しい王女がいました。彼女の継母の王妃(魔女)は、自分が世界で一番美しいと信じており、彼女の持つ魔法の鏡もそう言ってくれるので満足な日々を送っていました。美しく成長したしらゆき姫は隣の国の王子に出会い、二人は恋に落ちます。ある日王妃が魔法の鏡に「世界で一番美しい女性は?」と聞くと、しらゆき姫だという答えが返ってきて、王妃は怒りのあまり、猟師にしらゆき姫を森に連れて行き、姫を殺すよう命令します。しかし姫を不憫に思った猟師は彼女を殺せず、代わりに森の中に置き去りに。姫は、森の中で7人のこびとたちと出会い暮らします。しかし、王妃が魔法の鏡に「世界で一番美しいのは?」と聞くと、鏡が「しらゆき姫」と答えたため姫がまだ生きていることがわかります。王妃は、姫を殺そうと何度も試みますが失敗します。さて今度は毒リンゴを作り、リンゴ売りに化けて姫に食べさせると姫は倒れてしまいます。姫は死んでしまった、と悲しみに暮れたこびとたちは、姫をガラスの棺に入れ毎朝毎晩お参りをし、3年の月日が流れます。あるとき、あの王子がそこに通りかかり、棺に入った、生きていた時のまま美しいしらゆき姫をくれるようにこびとたちに頼みますが、彼らはそれを断ります。双方が棺の奪いあいをしたため、棺の中から姫が転がり落ちます。その拍子に姫は喉に詰まっていたリンゴのかけらを吐き出して息を吹き返し、二人はめでたく結ばれます。

【主催】新国立劇場
【共催】朝日新聞社

【特別協賛】京王グループ全日本社会貢献団体機構
【協  賛】小学館東京ガス東京コカ・コーラボトリング株式会社