ライモンダ

  • 2008/2009シーズン
  • 2008/2009 Season Ballet
    RAYMONDA
  • オペラ劇場

世界に誇る新国立劇場の代表作

『ライモンダ』は、アレクサンドル・グラズノフの音楽が大変美しい中世十字軍の時代の物語でプティパ最後の傑作といわれる古典バレエである。本バレエの第3幕をレパートリーにしている世界のバレエ団は大変多いが、全幕上演の演出は成功例が少ない。新国立劇場では、この格調高い古典名作『ライモンダ』を2004年10月に新制作。牧阿佐美の入念な振付と演出、現代的でスピード感あふれるスペクタクルな舞台展開、そしてルイザ・スピナテッリの印象深い色彩と衣裳・装置は大変評判をよび、その年の朝日舞台芸術賞を受賞した。また、08年2月にはケネディーセンター主催の日本フェスティバルに招聘され、上演する全幕バレエとして本作品が選ばれている。

ものがたり

ベルギー王の家臣として十字軍の遠征に出ているジャン・ド・ブリエンヌと密かに婚約の約束をしているライモンダは、再会を夢にみるほど彼の帰還を待ちわびている。サラセンの王アブデラクマンも、美しいライモンダを憎からず思っている。叔母である伯爵夫人の館で開かれた宴に招待されたアブデラクマンは宝石や数々のめずらしい踊りで彼女の気を引こうとするが、そこにジャン・ド・ブリエンヌが登場して、彼女をめぐり決闘となる。

バレエシリーズ協賛