バレエ&ダンス公演関連ニュース

【連載⑧】水谷実喜 & ロックラン・モナハン アステラス・ダンサー ON & OFF

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水谷実喜『リーズの結婚』©Bill Cooper

連載「アステラス出演ダンサーON&OFF」では、「バレエ・アステラス2023」の出演者たちの多彩な魅力をご紹介していきます。

今回登場は、水谷実喜さんです。

〈ダンサーON〉のコーナーでは水谷実喜さんが今回この作品を選んだ理由や作品の見どころ、また所属バレエ団紹介などをご覧いただけます。

〈ダンサーOFF〉のコーナーは、趣味や自身の撮影によるオフショットなど、舞台やダンサーを身近に感じていただき、当公演をよりお楽しみいただける内容でお贈りします。

映像では水谷実喜さんとパートナーのロックラン・モナハンさんのメッセージもご覧いただけます。

どうぞお楽しみください。

ダンサーON!

水谷実喜さんによる『シンデレラ』、『Shakespeare Suite』よりロメオとジュリエットの見どころ



前芸術監督のデヴィッド・ビントレーの作品で、特別な思いがあります

今回『シンデレラ』と『Shakespeare Suite』の「ロメオとジュリエット」を選んだ理由は、この作品の振付家が私とパートナーのロックランを、共に英国バーミンガム・ロイヤルバレエに入団させてくれた前芸術監督のデヴィッド・ビントレーの作品だからであり、特別な思いがあります。『シンデレラ』は第2幕のボール・ルームのシーンで、マジカルなパ・ド・ドゥです。「ロメオとジュリエット」は『Shakespeare Suite』の中の一作品で、ジャズ界で有名なデューク・エリントンの曲に合わせた素敵なパ・ド・ドゥです。今回新国立劇場でも舞台が日本初演ということで、日本のお客様に楽しんでいただけたら嬉しいです。

<所属バレエ団紹介> 英国バーミンガム・ロイヤルバレエの魅力

ロックとバレエのコラボレーションなど現芸術監督のカルロス・アコスタは新たな挑戦が多い

英国バーミンガム・ロイヤルバレエ団は「ツアーカンパニー」という特色があります。今年の初めには『白鳥の湖』の公演があり、イギリスの各都市にある6つの劇場で30公演以上を、移動しながら踊るというとてもタフなツアーがありました。また、現芸術監督のカルロス・アコスタは新たな挑戦が多く、来シーズンの初めには、バーミンガム出身のロックバンド「ブラック・サバス」と、ロックとバレエのコラボレーションをし、舞台を作るという斬新な公演の企画があります。

また、休日の楽しみとしては、一年を通してなかなか陽の出ないイギリスなので、夏の天気の良い日に、バレエ団の皆でバーベキューをすることです。

ダンサーOFF!

一問一答 スタート!



バレエを始めたきっかけは?

小さい頃から身体を動かすのが好きで、近所のバレエ教室に習いごととして始めました。

あなたにとってバレエの最大の魅力は?

バレエには言葉は無いので、身体全体で表現し、お客様に物語を伝えるところです。また、舞台で踊っている時は、役に入り込み自分の全てを出しきり、自由になれるところです。

海外に行こうと思ったきっかけは?

憧れだった吉田都さんがサドラーズウェルズ・ロイヤルバレエ(英国バーミンガム・ロイヤルバレエの前身)出身で、私もイギリスに行き、彼女のように世界で活躍するダンサーになりたいと思ったからです。

趣味は何ですか?

編み物をしている時はリラックスできます。誰かを思いながら作るのがとても好きです。その他にはピラティスをやることです。

日本に帰国した際、感じることを教えてください。

英国は食事があまり美味くないので、帰国した時の食事の美味しさは格別です。特に、割烹やお寿司と日本酒のコラボが最高の楽しみです。

とっておきオフショット

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芸術監督カルロス・アコスタ氏とドンキホーテの公演後
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イギリス湖西地方で友達とボート
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珍しく天気が良かった時のバーベキュー
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ツアー先のプリマスで、友達と海沿いでペイント
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バーミンガムに憧れのシンシア・ハーベイが来た時に、バレエマスターだったカルメンと共にコーヒーに行った様子
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バーミンガム図書館前の噴水にて
© Tyrone Singreton



水谷実喜さん、ロックラン・モナハンさんから皆様へのメッセージ


「バレエ・アステラス」には2018年に一度出演させていただき、今回は二度目の出演となります。新国立劇場の大きな舞台でオーケストラ付きの豪華なガラ、なかなか観ることのできない海外で活躍しているダンサーと共に共演できる貴重な機会を楽しみたいと思います。今年プリンシパルに昇格したばかりのパートナーのロックランと踊る『シンデレラ』と「ロメオとジュリエット」を観に来てくださるお客様に楽しんでいただける様に頑張ります!

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水谷実喜 英国バーミンガム・ロイヤルバレエ プリンシパル

MIZUTANI Miki Birmingham Royal Ballet Principal

3歳でモダンバレエを始め、10歳よりアクリ堀本バレエアカデミーに所属。2009年にローザンヌ国際バレエコンクールにて第3位受賞、スカラシップを受け、イングリッシュ・ナショナルバレエ学校入学、卒業後12年より英国バーミンガム・ロイヤルバレエに入団、15年ファースト・アーティストに、17年ソリストに昇格し、22年カルロス・アコスタ版『ドンキ・ホーテ』で主演、その後プリンシパルに昇格。

主な主演・主要役レパートリーに『眠れる森の美女』、『白鳥の湖』、『くるみ割り人形』、『ジゼル』、『コッペリア』、『ロメオとジュリエット』、『シンデレラ』、『美女と野獣』、『アラジン』、『シルビア』、『リーズの結婚』など。



「バレエ・アステラス 2023」~海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎えて世界とつなぐ~

会場:新国立劇場・オペラパレス
公演日程:2023年8月5日(土)~6日(日)両日14:00開演

チケット料金(税込)
 S席8,800円 A席7,700円 B席6,600円 C席4,950円 D席3,300円 S席セット券16,000円

 Z席1,650円