石原古都『ドン・キホーテ』©Eric Tommason

本日からスタートする、連載「アステラス・ダンサーON＆OFF」では、「バレエ・アステラス2023」の出演者たちの多彩な魅力をご紹介していきます。

〈ダンサーON〉のコーナーでは出演者による上演作品の見どころや所属バレエ団の紹介、〈ダンサーOFF〉のコーナーは、バレエ関連のエピソードはもちろん、それ以外の話題―自身によるオフショットや一問一答―など、舞台やダンサーを身近に感じていただき、当公演をよりお楽しみいただける内容でお贈りします。さらに当公演に向けて、ダンサーから皆さまへのメッセージも掲載しています。
どうぞご期待ください！
初回登場はカナダ国立バレエ・プリンシパルの石原古都さんです。

（※連載は順不同）

ダンサーON！

上演作品『眠れる森の美女』『In Our Wishes』の見どころ

『眠れる森の美女』は思い出深く、思い入れのある作品

私にとって『眠れる森の美女』第3幕は、コンクールで初めて入賞したヴァリエーションで、スカラシップをいただき、留学に繋がった踊りであるということもあり、とても思い出深く、思い入れもあります。今回また日本で踊る機会があり、とても楽しみにしています。

『In Our Wishes』言葉では表しにくい不思議な魅力がある

『In Our Wishes』はチューリヒ・バレエの芸術監督で女性振付家でもあるキャシー・マーストンの作品です。彼女の作品は、振付があるのに、ないように見えるくらい、自然にストーリーや動きが表現されている作品が多く、言葉では表しにくい不思議な魅力があり、そういったところが彼女の作品の見どころだと思います。

＜所属バレエ団紹介＞カナダ国立バレエの魅力

幅広い作品に挑戦したり、多彩な振付家と仕事ができ、退屈しません

私の所属しているバレエ団、カナダ国立バレエの私の一番のお気に入りはスタジオの前にある湖です。夏はお昼休憩にピクニックや、景色を眺めに行くこともできて、良い気分転換になります。劇場には舞台の真横に大きなスタジオがあるので、しっかりウォームアップができるのも良いところだと思います。

作品のレパートリーもクラッシックからコンテンポラリー、幅広く様々な作品に挑戦したり、色々な振付家と仕事をすることができるので、退屈するということがありません。

カンパニーでツアーに行くのも楽しみの１つです。

ダンサーOFF！

一問一答　スタート！

バレエを始めたきっかけは？

私が身体を動かすのが好きだったため、母に連れられてバレエスタジオに行ったのがきっかけです。

あなたにとってバレエの最大の魅力は？

舞台で自分とは全く別のキャラクターになれること。また、テクニック・表現、全てに関してエンドレスに成長し続けることができるところです。

海外に行こうと思ったきっかけは？

DVDで海外のバレエ団の公演を見ていて行きたいと思い始めました。

海外で活動していて、印象的だった出来事を教えてください。バレエに関係ないことでもOKです。

留学時、アメリカ人の自己主張の凄さ、自由さが想像を遥かに超えていて、とても印象的だったのを覚えています。

趣味は何ですか？

クラフティングは色々と好きです。絵を描いたりティアラを自分で作ってみたり。

愛犬と一緒に時間を過ごすことも趣味です。

日本に帰国した際、感じることを教えてください。

人々の親切さ、マナーもしっかりしていて日本は素敵な国だなと毎回帰国するたびに感心します。何より交通機関が時間通りに運営されているのが本当にありがたいです。

とっておきオフショット

1920年代をテーマにパーティーをしたカナダ国立バレエのプリンシパル集合写真

皆様へのメッセージ

私にとって「バレエ・アステラス」の出演は、今回2回目となります。サンフランシスコ・バレエからカナダ国立バレエに移籍して、今夏が初めての日本での舞台です。コロナ禍、怪我と3年間舞台に立てていない期間がありましたが、今回この様に招待していただけるご縁があり、本当に感謝しています。劇場で皆様とお会い出来るのを心より楽しみにしています