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令和4年度(第73回)芸術選奨 <舞踊部門>受賞 のお知らせ


文化庁から、令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の受賞者が発表されました。

舞踊部門では新国立劇場バレエ団プリンシパルの福岡雄大が文部科学大臣賞を受賞しました。



芸術選奨文部科学大臣賞<舞踊部門> 福岡雄大

贈賞理由

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『春の祭典』

福岡雄大氏は、数々の国際コンクールで受賞後、平成21年新国立劇場バレエ団に入団、以後華麗なテクニックと豊かな表現力で古典バレエから近代バレエ、コンテンポラリー作品まで、主演を続け成果を上げてきた。令和4年も古典バレエでの成功のみならず、平山素子、柳本雅寛版「春の祭典」では2台のピアノと男女二人のダンサーという小人数の空間構成で、ストラヴィンスキーの難曲に拮(きっ)抗し、二つの肉体と精神が交差し、人間の根源的かつ壮大な世界観を描ききったことは大いに評価できる。

プロフィール

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大阪府出身。ケイ·バレエスタジオで矢上香織、久留美、恵子に師事。2003年文化庁在外研修員としてチューリッヒ·ジュニアバレエ団に入団、ソリストとして活躍。05年チューリッヒ·バレエ団にドゥミソリストとして入団し、07年まで所属。2000年NBA全国バレエコンクール·コンテンポラリー部門第1位、03年こうべ全国洋舞コンクール·バレエ男性シニアの部第1位、08年ヴァルナ国際バレエコンクールシニア男性部門第3位、09年ソウル国際舞踊コンクール· クラシック部門シニア男性の部優勝などがある。09年新国立劇場バレエ団にソリストとして入団。『ドン·キホーテ』『白鳥の湖』『くるみ割り人形』『火の鳥』、バランシン『アポロ』、ビントレー『パゴダの王子』、ウィールドン『不思議の国のアリス』ほか数々の作品で主役を踊っている。12年プリンシパルに昇格。11年中川鋭之助賞、13年舞踊批評家協会新人賞、18年芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。

文化庁 芸術選奨とは

優れた業績を上げた芸術家等の功績をたたえるための賞で、昭和25年度に発足した。 演劇,映画,音楽,舞踊,文学,美術,放送,大衆芸能,芸術振興,評論等,メディア芸術の11分野において,その年に優れた業績をあげ,新生面を開いた人に贈られる賞。
芸術選奨文部科学大臣賞または芸術選奨新人賞がある。