いよいよ明日に初日を迎える新制作の『白鳥の湖』。
この度、オンワードグループのチャコット株式会社と共同開発した"新バレエメイク"が『白鳥の湖』にてお披露目されます。

吉田芸術監督は「ダンサーを取り巻く環境の向上」を方針のひとつとして掲げており、その一環として、これまで個人任せだったバレエのメイクについてもサポート体制の構築を目指しています。
また、ダンサーそれぞれの個性や顔立ちを生かし、表情が生き生きと、かつ自然に見えながらも映える、新しいバレエメイクを実現したいという思いに共感いただいたチャコット株式会社のご協力を得て、新バレエメイク開発プロジェクトが今年２月より始動しました。

今回のプロジェクトは「ダンサーのメイクテクニックの向上」と「新たなメイクメソッドの確立」という２つの柱で進めてまいりました。

プロジェクト始動後、チャコットのメイクアップアーティストの前田洋枝さんと、吉田監督やバレエ・スタッフが協働して基準となるメイクの方向性を決定。5月からはその方向性を踏まえたメイクアップ講習会を開始し、以後５回の講習を重ね、テクニックの向上と新たなメイクの定着を進めてまいりました。

10月14日（木）には、チャコット株式会社の馬場昭典 代表取締役社長、原 伊三司 取締役副社長より、バレエ団へ新たなメイクに使用するベースメイクセットをご提供いただく、贈呈式が行われました。
また10月23日（土）にピーター・ライト版『白鳥の湖』が初日を迎えるのに先立ち、通し稽古の日には楽屋のメイクルームにチャコット メイクアップアーティストが待機して、最終調整を実施。いよいよ新たなバレエメイクがデビューいたします。

時代に合わせ洗練されたメイクによって、総合芸術としてさらに磨き上げられた新国立劇場バレエ団の舞台をぜひお楽しみに。