演劇研修所概要

演劇研修所は、明晰な日本語を使いこなし、柔軟で強度のある身体をそなえた次代の演劇を担う舞台俳優の育成を目的にしています。
3年間の研修では、初めに俳優として必要な基礎的実技の訓練を行い、その後、シーンスタディ、朗読劇や試演会、修了公演などの実践的なカリキュラムが段階的に組まれています。ANAによる「新国立劇場若手俳優のための国内研修事業支援」にて毎年、広島や沖縄での研修も実施しています。
近年は、マンチェスター・メトロポリタン大学演劇学校と合同で『怪物/The Monster』を上演するなど、アジア・欧米の研修所との交流も実施し、国外へも視野を広げています。修了生は新国立劇場主催公演をはじめ、他劇場での数多くの作品に出演するなど幅広く活躍しています。

研修概要

1. 人数 1学年16名程度
  • *ただし、1年次から2年次への進級は、評価会にて進級が認められた者とします。
2. 資格
  • 1)プロフェッショナルな俳優としての舞台活動を目指していること。
  • 2)高等学校もしくは同等の資格を有すること。
  • 3)入所する年の4月1日現在で満18才以上、満30才以下であること。
  • 4)心身共に健康であること。
  • 5)外国籍の人の場合、日本語が理解できること、および、研修期間中の日本国滞在許可が取得できること。
3. 研修期間 3年間
4. 研修日・時間 原則として、月曜から金曜 10時~18時
5. 研修内容 新国立劇場演劇研修所は、明晰な日本語を使いこなし、柔軟で強度のある身体を備えた次世代の演劇を担う舞台俳優の育成を目指しています。

1、2年次の研修では、身体と言語をつなぐために俳優としての基礎的な訓練を行い、演出家との「シーンスタディ」を重ねて様々な演技法を学習します。そして、「心」「身体」「声」を自由に使ってキャラクターを創造し、相手役の存在を意識することを習得し、戯曲の提示する世界を全体として把握する力を養います。

3年次は、実践的な舞台実習を中心に、幅広い演技を身につけるとともに、スタッフとの関わりの中で自立した舞台俳優としての方向性を見つけていきます。
6. 授業料 年額 242,000円(税込)
  • *3年次生は、121,000円(税込)
7. 奨学金(予定) 月額60,000円支給
  • *ただし、1年次は奨学金の支給はありません。

研修所スタッフ

所長 宮田慶子
副所長 西川信廣
学年担任 小林七緒(1年次)、窪田壮史(2年次)、田中麻衣子(3年次)
スタジオ・サポート
委員会
小川絵梨子 上村聡史 河合祥一郎 古城十忍 杉山 弘(五十音順)
  • ※スタジオ・サポート委員会とは、研修所の研修方針について定め、それに基づきカリキュラム案などを検討・提案し、同時に定期的にその進行状況などの点検をしつつ、新国立劇場演劇研修所を常にサポートしていく委員会です。