抱擁家族

  • 演劇研修所第6期生試演会@
  • 小劇場

 演劇研修所(NNTドラマスタジオ)は、3年の研修期間中に、明晰な日本語を使いこなし、柔軟で強い身体を備えた舞台俳優になるための訓練を行っています。そして3年次には、公演を通じて、プロの俳優としてのスタートを切るための舞台経験を積んていきます。
 2010年4月入所の第6期生の最初の試演会として挑むのは「抱擁家族」です。この作品は、”第三の新人”と呼ばれた芥川賞作家、小島信夫が1965年に発表、その年の第1回谷崎潤一郎賞を受賞した小説を、八木柊一郎が脚色し、自ら演出して1971年に初演されました。
 戦後、支配的になったアメリカ的価値観のなかで家族が崩壊していく様を描き、当時文壇に大きな衝撃を与えた作品を、1980年代から90年代生まれが主体の6期生がどうとらえ、表現するか、研修所副所長の西川信廣演出による舞台にどうぞご期待ください。

ものがたり

中年夫婦と2人の子供に家政婦という中流インテリ家庭の三輪家。
妻が年下の米兵と関係をもったことから物語は展開する。
家の新築、乳がんにおかされた妻、そして妻の死。残された夫は……。