新国立劇場からのお知らせ

新作オペラ「滝の白糸」 平成26年2月に東京公演!!

 

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 (公財)石川県音楽文化振興事業団、(一社)東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団、(公財)高岡市民文化振興事業団、(公財)金沢芸術創造財団が主催するオペラ公演「滝の白糸」東京公演が、平成26年2月16日(日)に、新国立劇場中劇場で上演されます。

 

 新国立劇場では、本公演が文化庁平成25年度劇場・音楽堂等活性化事業に採択された事業であり、我が国の劇場・音楽堂の活性化と実演芸術の水準向上を図るとともに、コミュニティに支えられた豊かな地域づくりに資するものであることから、この公演の告知に協力しています。

 

 

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 女流俳人の第一人者、黛まどかさんが一言一言に気持ちを込めた繊細で美しい台本を書き、それに稀代のメロディメーカー千住明さんがキャッチーでドラマチックな曲を乗せ、さらに、演出家・十川稔さんが緻密でアッと驚かす大胆な演出を施しています。

 2013年6月、泉鏡花原作のオペラ「夜叉ケ池」が世界初演され、大きな話題となったのは、まさにここ、新国立劇場中劇場でした。

 泉鏡花生誕140年を巡って、鏡花生誕の地において新たにオペラ化された名作が、時をおかずに奇しくも同じ会場にて上演されることに、大きな期待が寄せられています。

 想像を超えた感動の世界をお楽しみください。

 

 

<カッコいい作品です>

 石川県が生んだ文豪・泉鏡花の小説「義血俠血」を原作にオペラ化し、高岡・金沢・東京と物語に縁(ゆかり)のある三都市を巡ります。

 鏡花初期の代表作で、何度も映画化されるなど人気を博した「滝の白糸」ですが、オペラ化は世界で初めてのことです。作品の発表から100年以上経ってやっとのオペラ化です。正直「滝の白糸」をオペラでやる意味はあるのか?演劇で充分なのでは?と思われる方もいらっしゃると思います。しかし、稽古の段階ではありますが全体を通して観た感想は、台本が繊細で、メロディが美しく、演出が素晴らしく、「滝の白糸」はオペラでの表現が最もふさわしい、と思えます。

 舞台の全編が今に生きるアーティストの力を結集した現代アートとも言い得る作品です。カッコいいです。世界的ソプラノ歌手・中嶋彰子さんが「滝の白糸」役で、初めて本格的な日本語オペラに出演しますが、中嶋さんの歌うアリアの美しさ、迫力は鳥肌モノです。作品の世界を背負って表現されています。

 

 

<あらすじ>

 水芸の名手・滝の白糸と、士族の出ながら父を失い、学業半ばで馬丁となった村越欣弥は、越中・高岡で出会って金沢・浅野川で再会し、互いに想いを重ねる。

 欣弥が白糸の仕送りを受けて東京で暮らす間、白糸は金策に苦しみ、工面した金も狼藉者に奪われる。証拠たる出刃包丁と浴衣の片袖を見つけるも、途方に暮れる。

 ふとしたきっかけで、ある家に入り込んだところを見つかった白糸は、誤って家主夫婦を殺してしまう。

 裁判当日、検事代理として白糸を尋問し刑を請求するのは、かの村越欣弥だった。白糸は真実を白状し、欣弥の求刑どおり死刑を宣告される。

 死刑前夜、欣弥は監獄の白糸を訪ねる。言葉を重ねる二人。

 「あなたなしには生きられぬ、私だから。あなたなしには...あなたなしには...」

 欣弥が帰宅の途についてしばらく後、欣弥の自室内に銃声が轟いた...。

 

 

<見どころ・聴きどころ>

[音楽]

「人の想いは時空を越える」

 白糸と欣弥の究極の純愛を、ポップスから純音楽まで多岐にわたり、作曲家・編曲家・音楽プロデューサーとしてグローバルに活躍している千住明さんが、これまでにご自身が創ってきた先端のエンターテイメントの音楽からヒントを拡げて本格的なオペラ音楽に昇華させました。黛まどかさんが紡いだ言葉にメロディーを乗せた、はかなくも美しいアリアは必聴です。

 

 [台本]

 他者のために一途に愛を貫く白糸の生き方を描く台本を手掛けたのは、現代俳句を代表する女流俳人・黛まどかさん。大和言葉や5・7調を用い、日本オペラでしか表現し得ない情趣や余白を紡ぎました。作曲の千住明さんとは、過去にオペラ『万葉集』を制作するなど、お互いを熟知した名コンビが創り上げる世界観にご期待下さい。

 

 [テーマアート]

 本オペラのテーマアートを担当するのは、世界的に活躍する日本画家・千住博さん。実弟の千住明さんが作曲ということで、特別にご協力いただきました。鏡板に千住博さんの「滝」シリーズの絵を使用します。

 

 

<公演データ>

[タイトル]

新作オペラ「滝の白糸」

 

[作・演出等]

原作:泉 鏡花『義血俠血』

作曲:千住 明

台本:黛まどか

指揮:大友直人

演出:十川 稔

テーマアート:千住 博

 

 [キャスト]

中嶋彰子(滝の白糸)、高柳 圭(村越欣弥)、鳥木弥生(欣弥の母)、清水那由太(南京出刃打ち) ほか

合唱:「滝の白糸」アンサンブル・ゾリステン

管弦楽:東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団

 

[日時・開演時間]

平成26年2月16日(日)14:00

開場:13:30

 

[会場]

新国立劇場中劇場

 

[主催]

(一社)東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団  (公財)石川県音楽文化振興事業団

(公財)高岡市民文化振興事業団  (公財)金沢芸術創造財団

 

[チケット]

全席指定

前売・当日券

SS席:12,000円 S席:9,000円 席:7,000円

B席:5,000円/学生2,500円 C席:3,000円/学生1,500円

※学生は「小学生から大学生まで」が対象です。また、学生割引はユニフィル事務局でのみの取扱いです。

※ユニフィル事務局でご予約いただいたチケットは郵送いたします。

 

[チケット販売先]

(一社)東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団

TEL:03-3766-0876

インターネット販売「Confetti」 http://www.confetti-web.com/

 

チケットぴあ  (Pコード213-229)

ローソンチケット(Lコード36491)

イープラス

*新国立劇場ボックスオフィスでの取り扱いがございません。何卒ご了承ください。

 

<問い合わせ先>

(一社)東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団

TEL:03-3766-0876

 

<ウェブサイト>

東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団

http://www.uniphil.gr.jp/

オーケストラ・アンサンブル金沢((公財)石川県音楽文化振興事業団)

http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/

(公財)高岡市民文化振興事業団

http://www.takaoka-bunka.com/

(公財)金沢芸術創造財団

http://www.kanazawa-arts.or.jp/