アルゴス坂の白い家−クリュタイメストラ−

  • 2007/2008シーズン
  • 2007/2008 Season Play
    2007年9月20日(木)〜10月7日(日)

    新国立劇場開場10周年記念
    フェスティバル公演

    「三つの悲劇」―ギリシャからVol.1


    ついに開幕!舞台の様子はこちら
  • 中劇場

2500年の時を超え、古代のヒロインが現代の“女優“と遭遇

「ギリシャ悲劇」をベースに人間の“業”を立体的にあぶりだす刺激作

不貞、夫殺し、母殺し・・・家族だからこそもつれる、愛憎の念。
紀元前の昔から人間の“業”を見事に描き出した傑作として、現代に至るまであらゆるドラマの原型となってきた“アトレウス家の悲劇”。本作はこの悲劇を妻であり母である女・クリュタイメストラを核に据え、ギリシャ悲劇を上演する創作現場を舞台に、現代日本人のドラマとして再生させます。クリュタイメストラは「女優」、夫アガメムノンは「映画監督」、愛人アイギストスは「シナリオライター」、娘エレクトラは「新進作家」――。
作は大胆にして緻密な構成力で定評のある川村毅、演出はこれが芸術監督としての第一作目となる鵜山仁。この二人による初顔合わせと佐久間良子をはじめとする魅力的なキャスト陣により、現代人の琴線にリアルに迫る、古くて新しい「ギリシャ悲劇」が登場します。

ものがたり

夫アガメムノンへの憎悪を抱く妻クリュタイメストラは愛人のアイギストスと計って、夫を殺害するが、息子のオレステスと娘エレクトラに復讐の機会を狙われる・・・。『アルゴス坂の白い家』は、この「ギリシャ悲劇」を題材にした現代演劇を上演しようとしている現代日本人の物語。「女優」「映画監督」「シナリオライター」「新進作家」が家族として住む「アルゴス坂の白い家」におこる悲劇を軸に、原作の作家であるエウリピデスを劇中に登場させ、現代の劇作家の悩みにこたえるシーンも盛り込みながら「ギリシャ悲劇」の構造を分かり易く立体化。実の子供たちに命を狙われる母クリュタイメストラの行きつく先は?

イベント

★『アルゴス坂の白い家』シアター・トーク★

【日 時】 9月26日(水)終演後
【会 場】 新国立劇場 中劇場
【出  演】 鵜山仁(演出) 川村毅 ほか
【司 会】 堀尾正明(NHKアナウンサー)
【料  金】 無料(本公演チケットをご購入の方に限ります)
【入場方法】 本公演チケットをご提示ください。
(半券可、ただし満席になり次第、ご入場を締め切らせていただくことがあります。) 
【お問い合わせ】新国立劇場 営業部 03−5351−3011(代)