アルバン・ベルクが完成させた唯一のオペラ。2009年にバイエルン州立歌劇場との共同制作によって上演したプロダクションです。シーズンオープニング公演『リゴレット』のアンドレアス・クリーゲンブルクによる演出は、社会に蔓延する貧しさと暴力が世代から世代へと連鎖する様を鋭く描き出しています。指揮はギュンター・ノイホルトです。タイトルロールには国際的に活躍するゲオルク・ニグル。マリーは新国立劇場オペラ公演ではお馴染のエレナ・ツィトコーワです。
【指揮】ギュンター・ノイホルト
【演出】アンドレアス・クリーゲンブルク
【美術】ハラルド・トアー
【衣裳】アンドレア・シャラート
【照明】ステファン・ボリガー
(指 揮)ギュンター・ノイホルト | (演 出)アンドレアス・クリーゲンブルク |
【ヴォツェック】ゲオルク・ニグル
【鼓手長】ローマン・サドニック
【アンドレス】望月哲也
【大尉】ヴォルフガング・シュミット
【医者】妻屋秀和
【第一の徒弟職人】大澤 建
【第二の徒弟職人】萩原 潤
【白痴】青地英幸
【マリー】エレナ・ツィトコーワ
【マルグレート】山下牧子
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
[共同制作]バイエルン州立歌劇場
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【第1幕】理髪師から兵士になった実直なヴォツェックは、内縁の妻マリーとの間に一人息子がいるが、貧しい生活を強いられていた。彼は上官の大尉の髭を剃ったり、誇大妄想気味の医者の人体実験のアルバイトで小銭稼ぎをしている。そのためヴォツェックの精神状態は不安定で、不気味な幻覚を見ては妄想に苛まれていた。妻のマリーはヴォツェックとの暮らしに疲れ、猛々しい肉体の持ち主である鼓手長に惹かれ、やがて不倫関係に陥る。
【第2幕】ヴォツェックはある日、耳飾りを手に女性らしく華やいでいるマリーを見て不審を抱く。それは鼓手長からの贈り物だった。やがてヴォツェックの猜疑心は高まり、妻を詰問するがしらを切られ、その場は収まる。やがて居酒屋で鼓手長がマリーと嬉しそうに踊っている現場を押さえたヴォツェック。しかし力では敵わず、袋だたきにされ、痛めつけられる。
【第3幕】信心深いマリーは自分の罪を悔いて神に祈る。しかしながら赤い月が昇る沼のほとりで、錯乱気味のヴォツェックに刺し殺されてしまう。凶器のナイフを捨てて逃げたヴォツェックは、苦しみを紛らわそうと居酒屋で享楽に耽るが、シャツの血痕を見つけられ外に飛び出す。再び沼のほとり。ヴォツェックは証拠のナイフを沼の奥深くに投げ入れようとして溺れ死ぬ。翌朝、マリーの死骸が見つかる。遊んでいた子供達が、マリーの息子に「君のお母さん、死んだよ」と告げて沼へ向かうが、意味が呑み込めない息子は一人遊びに興じている。
席種 | S席 | A席 | B席 | C席 | D席 |
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料金 | 23,100 | 18,900 | 12,600 | 7,350 | 4,200 |
*料金は税込みです。
会員先行販売期間:2013年11月9日(土)〜11月19日(火)
一般発売日:2013年11月23日(土・祝)