セビリアの理髪師

  • 2012/2013シーズン
  • Gioachino Rossini : Il Barbiere di Siviglia
    ジョアキーノ・ロッシーニ/全2幕
    【イタリア語上演/字幕付】

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  • オペラ劇場

ロッシーニ・サウンドの魅力全開 ! 底抜けに明るいラブ・コメディ。

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オペラハウスのレパートリーとしてなくてはならないスタンダードな名作をレパートリーの中から上演いたします。19世紀の大作曲家ロッシーニによるオペラ・ブッファ(喜劇)の代表作は、後の作曲家に多大な影響を与えたことは勿論ですが、何よりも本当にリラックスして楽しめる作品です。一方、演奏家からすると、歌唱も演奏も難易度が高く、イタリア・オペラの中でも、とりわけ早いパッセージや軽快で明るい表現が要求される等、独特の難しさがあります。この作品はモーツァルトの『フィガロの結婚』と対にあり、序曲はよく知られていますが、お客様に味わって頂きたい本当の素晴らしさはオペラ本篇にも数多くちりばめられています。
2005年初演のケップリンガーによる演出は、舞台をフランコ独裁政権下の1960年代に置き換えたもので、スピード感に溢れる、コミカルなこのプロダクションはカーテンコールで大喝采を浴びました。指揮には2009年『蝶々夫人』で好評を博したモンタナーロが再登場。若手・ベテラン歌手をバランスよく配したキャスティングにご期待ください。新国立劇場のレパートリー作品が、再演を重ねるごとに内容を充実させ、劇場の財産となっていくことを目的とします。

ものがたり

青年貴族アルマヴィーヴァ伯爵はプラドの街で見かけた娘ロジーナに一目惚れし、セビリアまでやってきた。
ロジーナは街一番の美人。伯爵は貧乏学生のリンドーロと身分を隠して彼女を口説きはじめる。ロジーナもこの貧乏学生に恋をするが、ロジーナの家には後見人で、且つ財産が目当てでロジーナと結婚したがっているバルトロがいる。箱入り娘の彼女はめったなことでないと外に出られない。そこで、アルマヴィーヴァ伯爵は、理髪師で街の便利屋フィガロに助力を求める。フィガロも伯爵の財布を目当てに求めに応じる。バルトロは、音楽教師ドン・バジリオの協力を得て、ロジーナを厳しく監視する。情報通のバジリオは、ロジーナを慕うアルマヴィーヴァ伯爵がセビリアの街へやってきていることを耳打ちし、早速撃退策を講じる。バルトロは手っ取り早く結婚してしまおうとする。
なんとかしてロジーナに想いを伝えたい伯爵は、フィガロの機転でバルトロ家への侵入に成功し、フィガロがバルトロの髭をそっている間にロジーナに駆け落ちの相談をする。しかし、バジリオに伯爵の正体を見破られて退散。バルトロは偽の手紙をロジーナに見せ、リンドーロはロジーナを伯爵に売り飛ばすつもりだと告げる。
これを真に受けたロジーナは心底落胆し、バルトロとの結婚を承諾してしまう。フィガロと伯爵は計画通り、嵐の夜にベランダからロジーナの屋敷に忍び込む。リンドーロと名乗っていた伯爵はロジーナに本当の身分を明かし、改めて結婚を申込む。誤解が解けたロジーナは、晴れてプロポーズを受ける。バルトロはロジーナの財産を分けてもらうことで渋々承諾、ハッピーエンドで幕となる。