トリスタンとイゾルデ

  • 2010/2011シーズン
  • 2010/2011 Season Opera
    [New Production]
    Richard Wagner:Tristan und Isolde
    リヒャルト・ワーグナー/全3幕
    【ドイツ語上演/字幕付】

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  • オペラ劇場

2010/2011シーズン芸術監督・尾高忠明が特に愛するドイツ後期ロマン派の作曲家ワーグナー円熟期の作品で、最高傑作と称えられています。オペラでは様々な愛が悲劇・喜劇の形で描かれていますが、これほど、身を焦がすような愛と苦悩を歌いあげた作品は少なく、ワーグナーの魔力ともいわれる魅力を全身で感じていただけることでしょう。現在実現しうるであろう最高のワーグナー歌手陣をまとめ上げるのは、新国立劇場ピットに12年ぶりの登場となる大野和士です。スタイリッシュで、時に衝撃的な演出で作品から新たな魅力を引き出すイギリスの人気演出家デイヴィッド・マクヴィカーが新国立劇場に初登場です。

ものがたり

伝説上の中世。アイルランドの王女イゾルデは敵対するイングランド・コーンウォールのマルケ王との政略結婚のため、王の甥トリスタンが漕ぐ船に乗って護送される。かつての婚約者の仇でもあるトリスタンに密かに心惹かれるイゾルデは、船上で服毒心中を図るが侍女ブランゲーネは毒薬の代わりに愛の媚薬を手渡したため、それを飲んだトリスタンとイゾルデは瞬く間に熱烈な愛に陥る。マルケ王の妻となったイゾルデだが、トリスタンとの逢引きが続く。しかし、侍女の警告も空しく密会の場に王が現れる。トリスタンは王の家臣メロートの剣によって瀕死の重傷を負うが、従者クルヴェナールに連れられ自分の城に戻りイゾルデを待つ。ようやくイゾルデが到着するが、トリスタンは愛するイゾルデの腕の中で息絶える。媚薬の仕業と知って2人を許そうと王一行がやってくるが、イゾルデもトリスタンの後を追って果てる。