こうもり

  • 2008/2009シーズン
  • 2008/2009 Season Opera
    J.StraussU:DIE FLEDERMAUS
    J.シュトラウスU世/全3幕
    【ドイツ語上演/字幕付】
  • オペラ劇場

2006年6月新国立劇場初演。本公演が初の再演です。主要キャストに実力派歌手6名を招聘した充実のキャスティングが魅力です。指揮者のアレクサンダー・ジョエルはドイツを中心に幅広いレパートリーで活躍している精鋭。アルフレードに若手のテノールとして急成長を遂げている大槻孝志を抜擢。バランスの良い充実したキャスティングとなり、年始に相応しい喜歌劇となりました。

ものがたり

【第1幕】アイゼンシュタイン(TまたはBr)が侮辱罪で牢屋に入れられるその日、妻のロザリンデ(S)は昔の恋人アルフレード(T)の歌声を耳にする。女中のアデーレ(S)は、妹から舞踏会に誘われ、休みが欲しくて嘘をつくが、ロザリンデは取り合わない。
ファルケ(Br)がアイゼンシュタインを舞踏会に誘う。彼は牢屋に行くふりをして外出。その途端にアルフレードが上がりこむ。しかし、現れた刑務所長のフランク(Br)が、間違えて彼を連行する。
【第2幕】オルロフスキー公(Ms)の夜会。女優に扮したアデーレ、フランス人に成りすますアイゼンシュタインに続いて、フランクもフランスの騎士と名乗って現れる。
ロザリンデは仮面をつけて現れ、夫の遊びの証拠にと彼から懐中時計を奪う。アイゼンシュタインは一同に、「以前、仮装舞踏会帰りのファルケが酔い潰れたので、こうもりの扮装のまま道に置き去りにした」と語る。鐘が鳴り、当局に出頭すべく、アイゼンシュタインは退場する。
【第3幕】フランクの執務室。牢屋に居るアルフレードの歌が聴こえる。アデーレが妹と一緒にフランクを訪ねてきて、女優修行のパトロンになって欲しいと頼み込む。
アイゼンシュタインが出頭し、身代わりが居ることに驚き、やって来たロザリンデと口論になるが、妻は時計を出して夫を黙らせる。公爵を連れてファルケが登場、すべては自分が仕組んだと語り、大団円で幕となる。