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セットの雰囲気がとても良かったです。
酒場で起こる色々な人の人生を見て、中には自分の気持ちを代弁しているようなこともありました。その中でジョーはそこにただ居るだけだけど、その人たちのことを信じ、幸せを願っているように思いました。
"あんたの信じる気持ちはそれっぽっちの気持ちなんだ"というセリフが印象的でした。 -
演劇や舞台作品を観るようになって十数年経ちますが、今回「今までいろんな舞台を観てきて良かった」と思えるような作品に出会えた気分です。
古典作品のはずなのに、どこか近未来のようにも感じられ、時代にも背景にもまさに「今」観るべきものだと思えました。素晴らしいものをありがとうございます。 -
決して大きな展開のない、静かで穏やかな空気のまま進んでいくこうした作品は初めて拝見しました。とても不思議な感覚です。
一言では感想は言えないです。でもセリフの一つ一つ、どこか心に留まる、ひっかかるものが散りばめられていて、色々と考えながら拝見していました。 -
ニックのセリフは所々現代にも通じるところがあって、働くこと・生きること・人生とは...と考えさせられます。
自分じゃないところで起こる何かも、自分の人生において何かのきっかけになっているかもしれない。そう思うと、人生のどの瞬間も無駄にできない大切なことなのだと思えます。
私の人生の時に、素敵な時間を見せていただけたこと、心より嬉しく思います。 -
一人ひとりのキャラクターがとても良く伝わってきていて、全員が大好きになりました。
色んな人が次々に色んな話をしていくため断片的だけど、たしかにゆっくりと時が流れていることが感じられて、"生きていることが芸術"というジョーの言葉を思い出しました。
今後、色んな場面で登場人物の言葉を思い出して、改めて理解が深まるような、大切な作品となりました。 -
個性あふれる役者さんが皆さん本当に素敵でした。
1939年の10年前は世界恐慌があって混沌としていた時代で、誰もが「イカれて」いて、やることに「根拠ない」くて、でも生きることに必死だった時代に思いを馳せながら、途中から涙が止まりませんでした。
キティとトム、幸せになってくれるといいなと思います。 -
思うように生きられない世の中...よくわからないけど疲れてしまう毎日ですが、劇中に出てきた登場人物が皆一生懸命に生きているのも観て、また明日から頑張ろう、と思えました。
セリフの一つ一つの意味について考えながら、登場人物たちの人生に思いを馳せながら観ていました。
大きな展開こそないですが、静かな酒場の中で繰り広げられる様々な人物の人生のひとときを見て、自分の姿もそこに映して観ていたら何だか泣きそうになり、でも何か言葉に表せぬ幸せを感じています。