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新・地獄変
SHIN JIGOKUHEN
小劇場 THE PIT


<スタッフ>
 
原作 :芥川龍之介   美術 :中越司   企画 :渡辺浩子
脚本 :鐘下辰男   照明 :山口暁   主催 :新国立劇場
演出 :鵜山仁   音楽 :仙波清彦      
      音響 :深川定次      
      衣裳 :緒方規矩子      
      演出助手 :佐藤万里      
      舞台監督 :赤羽宏郎      

<キャスト>
 
蟹江敬三   高橋由美子   小林勝也
高橋恵子   加藤善博   阿部寛

<公演日程>
 
  3/23
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●1:00
○2:00
                     
●7:00                    
開場は開演の45分前です。
3/27(月)・4/3(月)・4/10(月)は、休演です。

<前売り開始日>
  2000年1月16日(日)10:00〜

<チケット料金>
  A席:5,250円     B席:3,150円

  新・地獄変のチラシ「美」にこだわれば地獄に堕ちる。

芸術の残虐さと崇高さ、道徳心との葛藤が鮮烈に描かれた芥川龍之介の「地獄変」。平安期の絵師良秀が、地獄変の屏風絵を完成させるために、最愛の娘を火にかけて犠牲とし、苦悩と恍惚を感じながら傑作を生み出した後、自らも死にいたる壮絶な物語です。
「新・地獄変」はこの短編小説を題材に、重厚で濃密な作品で注目を浴びている気鋭の劇作家・鐘下辰男が脚本を担当。時代を江戸後期、また良秀を孤高の浮世絵師に設定を移し、人間の情念や狂気をあぶり出していきます。
浮世絵師・結城良秀には、かつての火事で醜く変わり果てた妻・志乃と、美しく育った娘・弥生がある。志乃に代わって最愛の弥生を像主として育て始める良秀。果たして志乃は弥生に激しく嫉妬するようになり―。物語は、良秀の弟子・治介や版元の蔦屋重三郎、火事の原因に疑念を抱く同心・高木がからみ、それぞれの思惑を交錯させながら、まさに地獄絵の様相を呈していきます。演出は、繊細でかつダイナミックな演出で定評ある鵜山仁が手がけます。個性豊かで多彩な顔ぶれが揃った出演者を得てバイタリティあふれる舞台が誕生します。
芸術の冷酷さ、人間の尊厳を鋭く問いかける「新・地獄変」にどうぞご期待下さい。

ものがたり


江戸時代後期の寛政年間。江戸の裏長屋に住む絵師・結城良秀(蟹江敬三)には、深川小町といわれた志乃(高橋恵子)という妻がいる。しかし、志乃は10年前に起きた長屋の火事で顔に火傷を負ってしまった。それ以来、良秀は筆を折り、志乃の実家の援助を頼りにする始末。娘の弥生(高橋由美子)を、この世で一番美しい女として、いつか像主(モデル)にしようと育てることだけが生き甲斐となっている。弥生に対して燃えるような嫉妬を抱く志乃。そんな折、版元の蔦屋重三郎(小林勝也)は再び浮世絵を描くよう良秀を口説く。また良秀の弟子・治介(阿部寛)は絵の修行をしながら、弥生の養育とこの家の雑事を引き受けている。弥生はいつしか治介に激しく想いを寄せるようになっていた。一方、八丁堀の同心・高木(加藤善博)は10年前の火事を火付けと疑い、この長屋一帯をかぎ回る。様々な想いが交錯する中、やがて二度目の火の手が上がる。


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