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R.シュトラウス:「アラベッラ」(全3幕 原語上演/字幕付き)
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芸術監督:畑中良輔
公演監督:鈴木寛一
指揮 :若杉弘
演出 :鈴木敬介
合唱 :新国立劇場合唱団/二期会合唱部
管弦楽 :東京都交響楽団
合唱指揮:三澤洋史
美術 :パンテリス・デシラス
衣裳 :エルニー・クニーペルト/ウィーン国立歌劇場
舞台監督:小栗哲家
副指揮 :時任康文/須藤桂司/千葉芳裕/森口真司
演出助手:マティアス・フォン・シュテークマン
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1998年9月19日(土) 18:30
22日(火) 18:30
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20日(日) 15:00
23日(水・祝) 15:00
<4回公演>
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S席;18,900円
A席;15,750円
B席;12,600円
C席; 9,450円
D席; 6,300円
E席; 3,150円
前売開始 :1998年6月14日(日)10:00〜
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<配役> |
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19・22日 |
20・23日 |
アラベッラ : |
パメラ・コバーン |
大倉由紀枝 |
マンドリカ : |
大島幾雄 |
福島明也 |
ズデンカ : |
釜洞祐子 |
澤畑恵美 |
マッテオ : |
福井敬 |
川上洋司 |
ヴァルトナー伯 : |
宮原昭吾 |
池田直樹 |
アデライデ : |
春日成子 |
手嶋眞佐子 |
エレメル伯 : |
田中誠 |
経種廉彦 |
ドミニク伯 : |
工藤博 |
黒田博 |
ラモラル伯 : |
小鉄和広 |
長谷川顯 |
フィアッカミッリ: |
天羽明惠 |
番場ちひろ |
カルタ占い : |
関定子 |
辻宥子 |
あらすじ
19世紀中庸のウィーン。退役騎兵隊大尉のヴァルトナー伯爵は、
家族と共に高級ホテルに暮らしていた。贅沢な生活が好きな上に賭事を好む伯爵は
破産寸前である。伯爵には二人の娘、長女のアラベッラと次女のズデンカがいた。
しかし、二人の娘を社交界にデビューさせる経済力を持たないため、
次女の方を男の子(ズデンコ)として育てている。両親は
長女が裕福な男と結婚してくれることを望んでいた。
アラベッラは絶世の美女で、多くの求婚者が現れたが、その中に金持ちはいない。
中でも最も熱烈に想いを寄せていたのは、大尉のマッテオ。だが、
アラベッラのほうにはまったく関心がない。皮肉なことにマッテオのことが好きなのは
妹のズデンカだった。そんなところに伯爵の友人の甥、マンドリカが現れた。
アラベッラの肖像画を見て一目惚れし、多額の結納金を持参して求婚に来たのだ。
マンドリカは父の遺産を相続して大金持ち。貧乏な伯爵にとっては、
大いに魅力のある話である。アラベッラの方も、かいま見たマンドリカに好意を持つ。
母親と共に舞踏会に現れたアラベッラは父親からマンドリカを紹介されて驚く。
マンドリカはプロポーズに来たことを話す。アラベッラにとっても異論のあろうはずがない。
絶望に打ちひしがれたのはマッテオだった。ズデンカは、姉の部屋の鍵だと偽って
自分の鍵を渡す。それをマンドリカが立ち聞きしていたので事態は収集不可能になる。
事の重大さを見て、ズデンカはすべて自分が仕組んだことだと告白する。
誤解は解け、ズデンカはマッテオと、アラベッラはマンドリカと結ばれる。
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古き良きウィーンの恋物語
リヒャルト・シュトラウスとホフマンスタールのコンビによる最後の作品
『アラベッラ』。19世紀のウィーンを舞台に繰り広げられるこの恋愛物語は、
ストーリー、音楽ともに粋をつくした名作です。
アラベッラとズデンカの美しい姉妹の恋心を中心にストーリーが展開しますが、
二人の性格はまったく異なります。没落したとはいえ、
ウィーンの貴族の娘としての気位を持つ姉アラベッラは、言い寄る男達を寄せつけず、
自分にふさわしい理想の男の出現を夢みます。
一方、経済的理由から男の子として育てられているズデンカは、
愛する男に直情的で行動するタイプ。この二人のコントラストを
R.シュトラウスの音楽は実に雄弁に語っています。
第1幕のモノローグ「私のエレメル」、第2幕の二重唱「そしてあなたは主人になり」など、
後期ロマン派最後の巨匠の音楽とともに「抒情的喜劇」と銘うたれた物語をご堪能下さい。
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