THE LOFT　小空間からの提案
屋上庭園 / 動員挿話

小劇場　THE PIT

平成１７年度（第６０回記念）文化庁芸術祭協賛公演

スタッフ

作	：	岸田國士
演出	：	宮田慶子〈屋上庭園〉
	：	深津篤史〈動員挿話〉

美術	：	池田ともゆき
照明	：	磯野睦
音響	：	上田好生
衣裳	：	半田悦子
演出助手	：	川畑秀樹
舞台監督	：	米倉幸雄

芸術監督	：	栗山民也
主催	：	新国立劇場

キャスト

七瀬なつみ	神野三鈴	小林隆	山路和弘
遠藤好	太田宏

公演日程

　

2005年 10月-11月	10/31	11/1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11	12	13	14	15	16
2005年 10月-11月	月	火	水	木	金	土	日	月	火	水	木	金	土	日	月	火	水
1:00				○		○	○	休演					○	○
2:00			○						○	○						○	○
7:00	○	○	○		○					○	○	○			○

開場は開演の30分前です。
予定上演時間：約1時間50分（休憩1回含む）

前売り開始日
	2005年8月27日（土）10:00～ボックスオフィス　 03-5352-9999 ※ボックスオフィスの詳細はこちら

チケット料金
全席指定 4,200円
※料金は消費税込みです。 Z席＝1,500円／当日学生券＝50％割引（公演当日のみボックスオフィスとチケットぴあ一部店舗にて販売・1人1枚・電話予約不可・詳しくはボックスオフィスまでお問い合わせください。） ●通常の座席は使用いたしません ●演出の都合上、開演後は指定のお席にご案内できない場合がありますので、あらかじめご了承の上、お早めにご来場ください ●公演日、席種によっては、お求めになれないことがあります

チケット取り扱い

電子チケットぴあ	0570-02-9999
プッシュホン自動予約	0570-02-9966（Pコード362-459）
インターネット予約	http://pia.jp/t　　（ 8/21　（日）～8/23（火）：プレリザーブ受付）
イープラス	http://eee.eplus.co.jp
ＣＮプレイガイド	0570-08-9999
ローソンチケット	0570-000-777
プッシュホン自動予約	0570-063-003（Lコード30603）

今に、そして未来へ伝えたい……
ロフト×岸田國士＝！？

屋上庭園 / 動員挿話　ちらし

小空間をとおして、演劇の持つ言葉の力と、俳優の存在を間近で体感できる企画「THE LOFT～小空間からの提案」。今回は近現代に誕生した多くの戯曲の中から今の、さらに次の世代へと残すべきものを厳選し、新しい視点からその可能性を追求します。文学座の創始者のひとりでもあり、その名を演劇賞にも残す、岸田國士（1890－1954）は大正・昭和期に活躍し、現代人の生活感情に密接な演劇を求め続けました。その名作の中から短編2作品をとりあげます。偶然再会した旧友の何気ない会話からドラマが生まれる『屋上庭園』を、芸術選奨文部大臣新人賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞などを受賞し、名実ともに演劇界の最前線で活躍する宮田慶子が演出します。もうひとつは、日露戦争への出征を思い悩む夫婦の葛藤をえがいた『動員挿話』を、関西で今最も注目される若手演劇人で、岸田國士戯曲賞、大阪咲くやこの花賞などを受賞した深津篤史を迎えておおくりします。この東西の注目演出家の興味深い競演に、実力派の俳優陣による好配役でのぞむ意欲作。岸田作品の持つ丁寧な人間描写や会話劇の巧さを、「THE LOFT」という緊密な空間の中でたっぷりとお楽しみください。

〔屋上庭園〕
学生時代の旧友である三輪と並木はそれぞれの妻を伴い、とあるデパートの屋上で思いがけず再会する。久しぶりの再会を喜びあい、近況を語り合う2人。しかし、経済的に、家庭的にも恵まれた三輪に対し、未来の文豪を夢見ながら、現在は仕事もなく貧困生活を続ける並木。しだいに2人の会話はぎこちないものになっていく。やがて並木は三輪に金を無心する。2組の夫婦の何気ない会話を通して人間の持つ虚栄心やプライド、卑屈さが浮かびあがる。

〔動員挿話〕
明治37年の夏。日露戦争が始まり、陸軍少佐宇治のもとにも出征の命がくだる。宇治は馬丁の友吉を呼び、一緒に戦地へ行くよう勧めるが、友吉は黙ってうつむいたまま返事をしない。というのも女房の数代が断固としてそれに反対しているのだ。宇治や夫人の説得も数代は聞き入れず、宇治は主従の縁を切ると怒って行ってしまう。主従の縁と義理、世間的立場と夫婦の愛の間に悩むが、ついにひとり戦地へ行く決心をする友吉に、数代がとった行動とは…。


七瀬なつみ	神野三鈴	小林隆	山路和弘


遠藤好	太田宏