2005年1月11日(火)、オペラ「ルル」の立稽古が開始され、タイトルロール・佐藤しのぶ氏をはじめ全スタッフ・キャストが恒例となったキックオフパーティに参加。公演成功を祈願して乾杯を行いました。
その後、演出家・デヴィッド・パウントニー氏による演出コンセプトの説明が行われました。
〜コンセプト説明より〜
ルルのイメージとしては<セクシャル>と思い浮かべる方が多いと思います。でも私の演出においてルルは「神話の登場人物のような存在」として登場します。動物と違って我々人間は社会的な存在であり、生きていく上での規範を必要とします。しかし、彼女は我々の社会規範には収まらない存在、つまり原作のタイトル『地霊』が示すように、<自然の賜物>なのです。
<自然の賜物>である彼女は、物語の最後に殺されるべき運命を迎えます。この事は「ドン・ジョヴァンニ」や「カルメン」の主人公が迎える死と同等です。
私が演出するオペラ「ルル」。その最大の魅力は根源的な力を持ち社会性を崩壊していく<超社会的な彼女の人物像>なのです。 |