CARMEN
【全3幕】フランス語上演／字幕付
オペラ劇場　OPERA HOUSE

人気オペラの筆頭に挙げられ、オペラの代名詞といえるほどの『カルメン』。「ハバネラ（恋は野の鳥）」「闘牛士の歌」「花の歌」など、誰もが一度は耳にしている有名な歌が次から次へ登場、全編がまさにハイライト。メリメの小説を原作とした男女の愛憎渦巻く物語、そしてスペインの情熱を感じさせるエキゾティックな音楽。息もつかせぬ勢いで展開するドラマティックなオペラです。
マッティーアの演出は、強烈な陰影や鮮烈な舞踊シーンで運命的な悲劇を印象づけます。タイトルロールにはスペイン出身、持ち役カルメンでフィレンツェ、ヴェローナ、ローマと次々にデビューを飾っているエッレラ、ドン・ホセとエスカミーリョには欧米を席巻する若手ヒュー・スミスにチェスター・パットン、そしてフランスで研鑽を積み一昨年『椿姫』ヴィオレッタで彗星のごとく日本デビューを飾った大村博美が情感あふれる美声でミカエラ役に臨みます。東フィル・オペラ・コンチェルタンテや昨年の『ルル』3幕版日本初演でオペラ指揮者としても話題をさらっている沼尻竜典の新国立劇場デビューにも、期待が集まります。

ものがたり
町の男たちの注目を集める女工カルメンは、ひとり自分に無関心なドン・ホセに興味を抱き、誘惑する。ホセはミカエラを愛しながらもやがてカルメンの虜となってゆき、そそのかされるまま軍隊を脱走して密輸団に身を落とす。しかしカルメンはホセに飽き、闘牛士エスカミーリョに心を移す。歓声に沸く闘牛場の前、嫉妬に逆上したホセはカルメンを刺し殺す。