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アブ・ハッサン |
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作品解説
ウェーバー(1786〜1826)のオペラといえば、ドイツ国民歌劇の始まりとされる「魔弾の射手」が飛び抜けて有名で、他の作品は序曲が知られている程度ですが、趣向を凝らした個性的な作品が揃っており、今回上演する「アブ・ハッサン」も、アラビアンナイトを素材にしたコミカルなストーリーが、エキゾティックな音楽とともに軽快に展開していきます。また、主要な登場人物のうち半分近くがセリフのみというユニークな構成も、ウェーバーの才気を示しているといえるでしょう。気鋭の演出家、井上光がこのオペラにどのようなスポットを当ててみせてくれるか、興味は尽きません。
あらすじ
借金で首が回らなくなったアブ・ハッサンは、家族が死亡すると葬儀費用と葬儀用の衣裳が支給されることを思い出し、妻のファティーメと示し合わせ、それぞれが死亡したことにして二重の支給を受けようと企む。一方、ファティーメにお熱をあげる両替屋のオマールは、借金を棒引きする見返りに何とか思いを遂げようとするものの、のらりくらりとかわされてジリジリしている。首尾よく二人分の見舞金をせしめたアブ・ハッサンだったが、首長ハルーンとその妻ゾベイーデが確認のため自分の家に来ることになり大慌てする。二人とも長椅子に横たわっている姿をみたハルーンは当惑し、どちらが先に亡くなったかを当てた者に金貨千枚を与えると告げる。するとハッサンはむっくり起きあがり、先に死んだのは自分でハルーンの威徳で蘇ったと感謝する。続いてファティーメも蘇生し、ハルーンは約束通りハッサンに金貨千枚を渡し、オマールを追放してめでたく幕となる。
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<キャスト> |
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23日(土・祝)
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24日(日) |
25日(月) |
26日(火) |
ファティーメ |
小林晴美 |
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安達さおり |
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アブ・ハッサン |
経種廉彦 |
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羽山晃生 |
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オマール |
今尾滋 |
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米谷毅彦 |
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サルタン・ハルーン 台詞役 |
徹夜 |
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ゾベイーデ 台詞役 |
田中伊吹 |
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オペラの稽古 |
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作品解説
歌劇「皇帝と大工」で名を残すロルツィング(1801〜1851)は、作曲家としてのみならず指揮者、役者としても活躍した多彩な才能の持ち主でした。「オペラの稽古」は彼の死の前日に初演された最後のオペラで、若い男爵の結婚にまつわる騒動と、オペラ好きの伯爵が屋敷で催す舞台の練習をからめた、賑やかで晴朗な作品に仕上がっています。劇中劇で演じられる稽古風景などの見どころを散りばめながら、結婚騒動とオペラの稽古を結びつける卓抜なアイデアが組み込まれれた結末に向けて、小気味よいテンポで物語は進んでいきます。
あらすじ
会話もレチタティーヴォでするというほどのオペラ好きの伯爵家では連日オペラが上演されており、それに付き合わされている召使い達は正直言って閉口している。そんなある日、屋敷の外に貴族らしい身なりの若者と従僕が現れる。その若者は叔父が決めた結婚を嫌って家を飛び出したラインタール男爵アドルフで、伯爵家の令嬢ルイーズを見初めたため何とか屋敷に潜り込もうとしていたのだった。このことを知ったルイーズの侍女ハンヒェンは、ルイーズこそもともとの許嫁であることに気付き驚く。このことをルイーズに告げるが、二人の秘密にしておこうと約束する。また、伯爵のもとにはアドルフの叔父から伯爵家を訪問するとの手紙が届く。旅芸人ということで屋敷に迎え入れられたアドルフと従僕ヨハンはさっそく自慢ののどを披露し喝采を浴びる。練習も佳境に入ったところで叔父が登場し、アドルフの「叔父さん!」という言葉に一同びっくり。その場の妙な雰囲気を察したヨハンは一計を案じ…。
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<キャスト> |
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23日(土・祝)
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24日(日) |
25日(月) |
26日(火) |
ルイーズ |
小林晴美 |
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安達さおり |
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アドルフ |
経種廉彦 |
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羽山晃生 |
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伯爵 |
今尾滋 |
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米谷毅彦 |
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伯爵夫人 |
林美智子 |
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向野由美子 |
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ハンヒェン |
家田紀子 |
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橋爪ゆか |
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男爵 |
藪西正道 |
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佐野正一 |
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ヨハン |
宝福英樹 |
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太田直樹 |
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マルティン 台詞役 |
徹夜 |
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