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▲新国立劇場バレエ団 |
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■フェスティバル公演の概要 |
★フェスティバル開催期間 :2008年2月4日から約2週間
★上演予定演目、公演日程 :
「ミックス・プログラム」
(バランシン『セレナーデ』、牧阿佐美『アンド・ワルツ』、ナチョ・ドゥアト『ドゥエンデ』)
2月15日(金)7:30開演 1公演
「ライモンダ」全幕 (改訂振付:牧阿佐美)
2月16日(土)7:30開演、17日(日)1:30開演 2公演
★会 場 : ケネディーセンター オペラ劇場 (米国ワシントンD.C.)
★チケット : $30.00〜$70.00
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■ケネディ・センターの『2008日本フェスティバル』とは? |
ケネディ・センターは、アイゼンハワー大統領時代の1958年に、伝統的芸術と現代的芸術の双方の多種多様な公演を提供する文化センターの建築を目的として建設された米国を代表する文化センターのひとつ。1962年11月に設立に尽力したケネディ大統領の暗殺後1963年に議会で予算が可決し、ジョンソン大統領時代の1965年12月に竣工。ポトマック川のほとりの、リンカーン・メモリアルのすぐ近くに設立され、毎年合衆国政府の公的予算と私的企業および個人の献金を得て運営されている。
年間の事業の中でも特に有名なのが年に一度、世界の都市、国、地域、人をテーマとするフェスティバルの開催で、これまでにも、サンフランシスコとテキサスのフェスティバル、フランス・フェスティバル、フェスティバル・オーストラリア、日本のアート、イスラエル展、アイルランド展、英国アート展などを開催。近年では、チャイコフスキー・フェスティバル、メアリー・ルー・ウィリアムズ・ウィミン・イン・ジャズ・フェスティバル、中国フェスティバルなどがあり、いずれのフェスティバルも時代を体現する企画として注目を集めた。
このたびの「2008日本フェスティバル」では、特に、世界的に話題をよんでいる日本の芸術文化団体・個人にスポットをあてて“日本の今”を紹介しながら、両国の相互理解や交流を一層深めたいという。新国立劇場のほかに、オーケストラ、室内楽、舞踏、コンテンポラリー・ダンス、演劇、文楽等の舞台芸術、あるいは手漉き和紙など日本の伝統工芸や現代アート、アニメなども展示が予定される。
詳細は下記ケネディーセンターホームページをご参照ください。
http://www.kennedy-center.org/calendar/index.cfm?fuseaction=showEvent&event=BIBSF
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■上演演目について |
◎「ライモンダ」全幕 〜新国立劇場バレエ団の神髄が余すことなく発揮される傑作〜 |
振付:マリウス・プティパ 作曲:アレクサンドル・グラズノフ
改訂振付・演出:牧阿佐美 舞台装置・衣裳:ルイザ・スピナテッリ 照明:沢田祐二 <概要>
「ライモンダ」は、アレクサンドル・グラズノフの音楽が大変美しい中世十字軍の時代の物語で、プィパ最後の傑作といわれる古典バレエ。この作品の第3幕をレパートリーにしている世界のバレエ団は大変多いにもかかわらず全幕上演の成功例が少ないが、新国立劇場では、この格調高い古典名作「ライモンダ」を2004年10月に牧阿佐美芸術監督自らの改訂振付、演出により新制作した。繊細で典雅でありながら、現代的なスピード感あふれるスペクタクルな舞台展開やルイザ・スピナテッリによる透明感あるブルーを基調とした色彩の衣裳装置、沢田祐二の印象深い照明で大成功を収めた。新国立劇場バレエ団の特質が余すことなく発揮されたステージで2005年1月には朝日舞台芸術賞を受賞している。2006年10月に再演、初演以上の好評を得て新国立劇場バレエ団の重要なレパートリーとなった。
<キャスト>
主要出演ダンサー
★<ライモンダ、ジャン・ド・ブリエンヌ>:
<寺島ひろみ、D.マトヴィエンコ> |
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<本島美和、森田健太郎> |
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▲寺島ひろみ |
▲D.マトヴィエンコ |
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▲本島美和 |
▲森田健太郎 |
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▲2006年新国立劇場バレエ団「ライモンダ」より |
▲2006年新国立劇場バレエ団「ライモンダ」より |
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◎
「セレナーデ」 |
振付:ジョージ・バランシン Choreography : George Balanchine
音楽:P.チャイコフスキー Music :P.Tchaikovsky 米国が誇る20世紀の振付家。そのバランシンバレエの中でも、傑作といわれるのがこの「セレナーデ」である。
幕が開くと整然と並んだ十数名の女性ダンサーの静止した姿、月明かりにも似たブルーの照明をあてただけのバックドロップと、薄く透けるチュールの衣裳が、渾然一体となって舞台を創る。明確なストーリーがあるわけではないが、登場する男性ソリスト2名と女性ソリストの間に流れる空気は、観る者に暗示する何かを語りかける。
音楽はチャイコフスキーの『弦楽セレナーデ』で、その調べに命を吹き込まれたように踊りだすダンサーたちの姿は限りなく美しく、まさしく音楽の視覚化に他ならない。
主要出演ダンサー
川村真樹 寺島ひろみ 真忠久美子 山本隆之 中村誠
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▲川村真樹 |
▲寺島ひろみ |
▲真忠久美子 |
▲山本隆之 |
▲中村誠 |
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◎「アンド・ワルツ」 |
振付:牧 阿佐美 Choreography : Asami Maki
音楽:M. ラヴェル Music :M.Ravel
ラヴェルの『高雅で感傷的なワルツ』に牧阿佐美が触発されて振付けた作品。これといった物語はないが装飾をあえて全て排したシンプルな舞台上にダンサーの織り成す身体のラインの美しさが描かれ、舞台美を堪能できる。
主要出演ダンサー
小野絢子 さいとう美帆 厚木三杏 M.トレウバエフ 江本拓
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▲マイレン・トレウバエフ |
▲江本拓 |
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◎「ドゥエンデ」 〜スペインの民が“ドゥエンデ”と呼ぶ夜闇に息づく不思議な魔力を描く〜 |
振付:ナチョ・ドゥアト Choreography : Nacho Duato
音楽:クロード・ドビュッシー Music :Claude Debussy
ドゥアトは音楽に導かれて振付を始めることが多く、それが彼の創作における特徴ともなっている。とりわけ「ドゥエンデ」はドビュッシーの音楽がインスピレーションの唯一の源であった。ドゥアトは「私は森の神秘的な世界、空想上の生き物が棲んでいる世界を描きたかったのです」と語っている。この度は、「これほど感動する舞台は稀」とのケネディーセンターからの希望で、本舞台をミックスプログラムに入れている。
<ナチョ・ドゥアトについて>
スペイン・バレンシア生まれ。18歳の時、ロンドンのランベール・スクールで本格的にバレエを始め、ブリュッセルのベジャール・ムードラ・スクールを経てニューヨークのアルビン・エイリー・アメリカン・ダンス・センターで学ぶ。1980年ストックホルムのバレエ団に入団するが、翌年イリ・キリアンに招かれネザー・ランド・ダンス・シアターに移籍。レパートリーの主要な役を踊り、ダンサーとして87年ゴールデン・ダンスアワードを受賞。ダンサーとして活躍をする一方、振付も手掛け83年処女作「ジャルディ・タンカート」がケルンの国際振付家ワークショップで第1位を獲得。以後10以上の作品がカンパニーのレパートリーとなり、88年にはNDTの専属振付家となる。90年国立リリコ・バレエ(現スペイン国立ダンス・カンパニー)の芸術監督に就任。「コンチェルト・マドリガル」「カミング・トゥギャザー」「ポル・ヴォス・ムエロ」など次々と作品を発表。これまでにシュツットガルト・バレエ、英国ロイヤルバレエ、アメリカン・バレエ・シアターなど世界の名だたるバレエ団から作品を依頼され、レパートリーに取り入れられている。
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▲ ナチョ・ドゥアト |
出演ダンサー
丸尾孝子 高橋有里 遠藤睦子 本島美和 西山裕子 湯川麻美子
山本隆之 中村誠 G.バリノフ 吉本泰久 陳秀介 八幡顕光
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▲丸尾孝子 |
▲高橋有里 |
▲遠藤睦子 |
▲西山裕子 |
▲湯川麻美子 |
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▲2006年新国立劇場バレエ団「ドゥエンデ」より |
ステージ写真全て瀬戸秀美
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