2013年5月13日
マンスリー・プロジェクト トークセッション「With-つながる演劇・韓国編-」を開催しました
5月の
トークセッション「With-つながる演劇・韓国編-」が、11日(土)に中劇場で開催されました。
『アジア温泉』の演出家・ソン・ジンチェクと作家・鄭 義信を迎え、宮田慶子の進行で行われたトークセッション。ソン氏は1950年設立の韓国国立劇団の歴史や近年の試み、韓国の現代演劇事情について、鄭氏はソウルのテハンノ(大学路)を中心とした演劇文化や劇場について語り、日韓の違いを検証。昨今の韓流ブームで、韓国から日本へ紹介される作品が注目されがちだが、日本の戯曲の舞台を韓国に置き換えた翻案公演が非常に多いことや、大学の演劇料など、日本では遅れている演劇人材育成のためのインフラ整備が韓国では進んでいることなどが明らかになる。
後半では、「With-つながる演劇」シリーズと密接に関連している東日本大震災を韓国人はどう受け取り、その後演劇人の表現はどう変わったかという話に及び、演劇が率先して希望を書く時代になったことを確認。お互いの違いを知り、受け入れながら、「今」を共有して今後も積極的に交流を図ろうと、日韓の絆を強めるトークセッションとなった。
お客様からは、「日本演劇の発展のために、ライバルといえる半島との演劇交流、議論はとても大切だと思わされた」「韓国の演劇事情などの話が聞けて大変興味深かった」「韓国と日本の俳優の違い、また韓国の劇場多さに驚きました」「韓国の演劇事情を知ることができ、比較して日本の演劇を考える機会になりよかった」などの感想をいただきました。
※なお、
『アジア温泉』は5月26日まで中劇場で上演しております。
 ソン・ジンチェク氏 |  鄭 義信氏 |
 宮田慶子氏 |
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