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2011年12月6日

12月のマンスリー・プロジェクト 演劇講座 シリーズ日本の劇W
「新劇が新劇であった時代」が開催されました

「マンスリー・プロジェクト」の今年度のシリーズ企画、日本の劇」6回連続講座の第4回目、演劇講座 シリーズ日本の劇W「新劇が新劇であった時代」が、12月2日(金)、5日(月)の両日、5階情報センターで開催されました。

『新劇』は、新しい時代にふさわしい演劇を作るという気概に満ちていた時代、演劇に社会的な意味や啓蒙の役割を持たせていた時代に使われた呼び方であったこと、その後、戦時中には移動演劇や捕虜収容所での上演で演劇のすそ野を広げ、戦後、文学座・俳優座・劇団民藝の3大劇団の寡占状態の時代まで使われた名称であったことを、劇団の系譜や上演年表などを使いながらお話いただきました。

また、その時代の代表的な作品として、「女の一生」の杉村春子、「炎の人」の滝沢修の演技を映像でたっぷり楽しみました。

お客様は熱心に受講なさり、「先輩諸氏の努力と歩みについて皮膚感覚で話していただけて、非常に参考になった」「講師の話が具体的で興味深かった」「新劇の歴史や俳優の生きざまを知ることができたよかった」などの感想をいただきました。

「シリーズ 日本の劇」の今後の日程は以下のとおりです。

<開催日程>
2012.1月13日(金)6:30 オペラパレスホワイエ
演劇講座 シリーズ 日本の劇X 否定のエネルギーが生み出したもの
講師:ふじたあさや(劇作家・演出家・昭和音楽大学客員教授)
ゲスト:流山児祥(演出家・劇作家・俳優)
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応募期間:12/6(火)〜26(月)
お申し込みはこちら
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新劇を否定し、演劇の新しい地平を目指す、60年代の演劇革命。後にアングラという言葉でくくられることになる彼らの試みは、破壊のエネルギーに満ち満ちていた。彼らは何を破壊し、何を受け継ぎ、何を生み出したのか?

2月2日(木)6:30・3日(金)6:30 情報センター(5F)
演劇講座 シリーズ 日本の劇Y 破壊から再構築へ
講師:ふじたあさや(劇作家・演出家・昭和音楽大学客員教授)
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応募期間12/27(火)〜1/23(月) 定員:各回50名程度
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アングラの次に小劇場の時代が来た――という言い方があるが、小劇場という言い方でくくれるのか。くくられることを拒否するさまざまな個。多様なそのさまざまの個を、ゆるやかにつなぐ「演劇という川」。