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2011年9月9日

「サロメ」で新国立劇場の指揮台に初登場! 尾高芸術監督メッセージ

【『サロメ』公演の指揮を予定しておりました尾高忠明は、健康上の理由のため出演できなくなりました。】
☛『サロメ』指揮者変更ニュース



初日が1か月後に迫ってきたオペラ「サロメ」。 なんといっても注目は、尾高忠明芸術監督が自らタクトを握ることです。尾高芸術監督から、「サロメ」公演についてメッセージが届きました。


この「サロメ」は私にとって20年ぶりのオペラ指揮となります。若い頃は国内外で数多くオペラの指揮をしていたのですが、首と肩を痛め、オーケストラピットから舞台を見て指揮をするのが難しくなってしまいました。最近は肩の調子も良くなり、私にとって思い入れの強いR.シュトラウスの「サロメ」で大好きなオペラの世界に復帰することにしました。嬉しいですね。

R.シュトラウスの音楽は楽器の可能性を極限まで使っており、演奏は非常に難しいのですが、この上なく素晴らしく演奏家にとって楽しいものです。オーケストレーションと声が密着しているのも、R.シュトラウスならではですね。モーツァルトは一瞬のうちに音楽で場面転換を表現していますが、彼を尊敬するR.シュトラウスもまた、音楽でドラマ、感情の変化を巧みに描いています。サロメの感情の移り変わりを、オーケストラの色彩から感じ取っていただければと思います。



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