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2011年9月8日

2011/2012シーズンオペラ『イル・トロヴァトーレ』(新制作)
初日(10月2日)に向け リハーサル開始!

2011/2012シーズンオペラの開幕公演、ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」(新制作)のリハーサルが始まっています。様々な愛の形をテーマに描かれた作品を中心に選んだ作品がならんだ尾高芸術監督の第1シーズンと比べると、2シーズン目は、激しいストーリー展開をみせる演目が登場します。シーズンのオープニングを飾る作品は「イル・トロヴァトーレ」。まさに、宿命に引き裂かれた兄弟の愛憎劇です。
リハーサル初日の顔合わせは、プロダクションへの熱意あふれるスピーチ、来日アーティストへの謝辞や激励などに続き、フォトセッションが行われました。稽古場は底抜けに明るいタケシャ・キザール(レオノーラ役)の笑い声が響き渡り、大変和やかな空気に包まれています。明日、マンリーコ役のフラッカーロが合流して全員集合!10月2日の初日に向けて着々と準備が進んでいます。どうぞご期待ください。

公演情報ページは下記をご参照下さい。
☛『イル・トロヴァトーレ』公演情報
☛『イル・トロヴァトーレ』特設サイト
☛ウルリッヒ・ペータース(演出)からのメッセージ動画(2011年1月)

リハーサル初日 集合写真

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【福地茂雄理事長】
いよいよこの2011/2012オペラシーズンの幕開けです。この幕開けにふさわしく、ドイツ、イタリア、アメリカ、ハンガリー、ニッポン、世界中から名だたるアーティストの皆さんにおいでいただきました。新国立劇場の幕開けがどのようになるのか、多くのお客様が大きな期待を抱いておいでです。私は、期待にふさわしい立派な舞台になることを確信しています。頑張ってください。Thank you so much.

【指揮者:ピエトロ・リッツォ】
こんにちは。今回は私の初来日で、とても嬉しく、ずっと楽しみにしておりました。このプロダクションで優れた方々との共同作業が、歴史に残る素晴らしいものになるであろうと確信しています。どうぞよろしくお願いいたします。

【演出家:ウルリッヒ・ペータース】
オハヨウゴザイマス。リッツォさんからもお話がありましたように、この場におりますことを大変光栄に思っています。この劇場には(打合せを含めると)2回目となりますが、劇場の皆さんにとても温かく迎えていただきました。劇場スタッフの方々は常に完璧を求めるもとめる仕事ぶりで、しっかりと準備をしてくれました。これから作品をパーフェクトなものにするため、皆で力を合わせていきたいと思っています。このオペラはヴェルディーの作品のなかでも際立つ秀作で、私も大好きです。パワフルな音楽や、強くて深い感情が舞台の上で展開していきます。望みうる限りのすばらしい歌手の皆さんが揃いました。今日が初リハーサルとなる新国立劇場合唱団の皆さんも一緒に、このプロダクションの成功への道を進んでいきましょう。

【尾高忠明芸術監督】
まず初めに、みなさんがここにお集まりくださった事に、心からの感謝の意をお伝えしたいと思います。ご存知の通り、日本は非常に厳しい局面を迎えました。私は、東京が安全であると思っていますし、皆さんが快適に滞在してくださることを望んでいます。このプロダクションが大成功をおさめますように。トイ、トイ、トイ/toi toi toi.(ここまで英語)
昨シーズンは素晴らしかったと同時に、ひどかった。しかし、それを乗り越えようと、歌手の方々も合唱の方々も皆、本当に頑張ってくださった。これから先のシーズンもいろいろあるだろうと思いますが、1シーズン目以上に頑張って素晴らしいシーズンになるよう、みんなで頑張りましょう。よろしくお願いいたします。

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「オハヨウゴザイマス」とスピーチ始めたペータース(演出)と
尾高芸術監督

(左より)妻屋、キザール、ウルブリッヒ、尾高

(左より)ペータース、鈴木、ヴィテッリ、リッツォ

衣裳のフィッティングも進行中
キザールと美術・衣裳デザインのC.フローレン