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2011年7月19日

7月のマンスリー・プロジェクト
演劇講座 シリーズ日本の劇V「二元の道は今・・・・・・」が開催されました

「マンスリー・プロジェクト」の今年度のシリーズ企画、日本の劇」6回連続講座の第3回目、演劇講座 シリーズ日本の劇V「二元の道は今・・・・・・」が、7月14日(木)、16日(土)の両日、5階情報センターで開催されました。

今回のテーマは、芸術座の島村抱月、松井須磨子の2人が、高める劇=芸術性に重点を置いた作品、広める劇=客受けするわかりやすい演劇 という二元の道を提唱した事実を、抱月と須磨子の恋愛に関する逸話や、その後「二元の道」の区別がその後どうなったかも含めてお話いただきました。

お客様は熱心に受講なさり、「明解なテーマなので、わかりやすく興味深く伺った」「高める演劇と、キャスティング上の俳優の人気への依存の問題との矛盾が気になった」「とても勉強になった。12月からの講座も楽しみ」などの感想をいただきました。

「シリーズ 日本の劇」後半は12月〜2012年2月に開催されます。

<開催日程>
12月2日(金)6:30・5日(月)6:30 情報センター(5F)
演劇講座 シリーズ 日本の劇W 新劇が新劇であった時代
講師:ふじたあさや(劇作家・演出家・昭和音楽大学客員教授)
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応募期間:11/1(火)〜21(月) 定員:各回50名程度
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新劇は戦前、戦中をどう受け継ぎ、どう忘れ去ってきたのか。映画とラジオ、テレビに支えられ、鑑賞組織に依拠しながら、数々の名舞台を作ってきた新劇。それは、しかし次の世代からは、否定すべき体質に見えていた。

2012.1月13日(金)6:30 オペラパレスホワイエ
演劇講座 シリーズ 日本の劇X 否定のエネルギーが生み出したもの
講師:ふじたあさや(劇作家・演出家・昭和音楽大学客員教授)
ゲスト:流山児祥(演出家・劇作家・俳優)
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応募期間:12/6(火)〜26(月)
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新劇を否定し、演劇の新しい地平を目指す、60年代の演劇革命。後にアングラという言葉でくくられることになる彼らの試みは、破壊のエネルギーに満ち満ちていた。彼らは何を破壊し、何を受け継ぎ、何を生み出したのか?

2月2日(木)6:30・3日(金)6:30 情報センター(5F)
演劇講座 シリーズ 日本の劇Y 破壊から再構築へ
講師:ふじたあさや(劇作家・演出家・昭和音楽大学客員教授)
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応募期間12/27(火)〜1/23(月) 定員:各回50名程度
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アングラの次に小劇場の時代が来た――という言い方があるが、小劇場という言い方でくくれるのか。くくられることを拒否するさまざまな個。多様なそのさまざまの個を、ゆるやかにつなぐ「演劇という川」。