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2011年5月11日

2010/2011シーズン 「コジ・ファン・トゥッテ」 

5月29日(日)初日に向けてリハーサル中

5月29日に初日を迎えるオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」の熱気溢れるリハーサルが、着々と進んでいます。「自然の中で、自分の本質を見出していく3組の男女の心情を、ダイレクトに伝えたい」という演出家ダミアーノ・ミキエレットが設定した舞台は、楽しいバカンスを過ごす人々が集まるキャンプ場。音楽とテキストを丁寧に読み込み、現代を生きる私たちにストレートに通じる斬新な切り口で展開していきます。
来日を心待ちにしていたダニエラ・ピーニはじめ、欧米からフレッシュな実力派歌手が勢ぞろいしたリハーサル室に、尾高芸術監督が激励の陣中見舞いに訪れました。

公演情報ページは下記をご参照下さい。
☛;;2010/2011シーズンオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」特設サイト


左より:ダミアーノ・ミキエレット(演出)、尾高忠明芸術監督

〜尾高忠明芸術監督からのメッセージ〜

4月の「ばらの騎士」公演には、多数の方々にお越し頂き本当に有り難う御座いました。
お陰様で熱狂的なご声援を頂き、出演者、スタッフ共々感激の涙の公演でした。急遽出演して下さった、元帥夫人
のベーンケさん、指揮のマイヤーホーファーさんのお二人の素晴らしさは、名オックスを演じてくださったハヴラタ
さんと共に忘れがたい感動となりました。

さて、今回の「コジ・ファン・トゥッテ」でも3人の歌手、と指揮者がキャンセルとなってしまいました。この様な状況の中、
キャンセルなさった方々に非はない、と思っておりますが、正直、困惑しておりました。
しかしこの緊急時に、勇気を持って、素晴らしい歌手の方々、ボルシさん、オールさん、ウォーレンさんが駆けつけて
下さいました。指揮者には、新国立劇場オペラですでにおなじみのマルティネスさんが来日して下さいます。これで、
ミキエレットさんの素敵な「コジ」が生まれます。
手前味噌になりますが、スタッフの涙ぐましい努力があっての実現である事も、ご報告させて頂きたく思います。
皆様には天才モーツァルトの傑作を本公演、カバーの方々による演奏会形式、共に味わっていただければ光栄です。
                                                    (2011年5月9日)

                                               新国立劇場オペラ芸術監督
                                               尾高忠明

「コジ・ファン・トゥッテ」キャスト・スタッフを尾高芸術監督が激励に。