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2011年4月26日

フレッシュな顔ぶれが勢揃い!
2011/2012シーズンオペラ 注目の女声歌手陣をご紹介!

前回の男声歌手編に続いて、今回は2011/2012シーズンに登場する注目の女声歌手陣をご紹介いたします。

シーズンラインアップ発表で、まず日本のオペラファンに嬉しい驚きだったのが、伝説のディーヴァ、あのアグネス・バルツァが12月の「こうもり」オルロフスキー役で登場することではないでしょうか? ギリシャ生まれの20世紀を代表するメッゾソプラノ。史上最高のカルメンとも言われ、その圧倒的な歌声、野性味あふれる熱演は、今でも映像で見ることができます。久しぶりの来日にどうぞご期待ください。

アグネス・バルツァ

2011/2012シーズンに新国立劇場初登場となる女声歌手陣には、今が旬、欧米でオペラハウスで大活躍する逸材が勢揃いしています。
10月「サロメ」でタイトルロールを歌うエリカ・ズンネガルドは、04年母国スウェーデンにてトゥーランドット役でオペラ・デビュー。06年4月には、メトロポリタン歌劇場「フィデリオ」にカリタ・マッティラの代役として、レオノーレ役でセンセーショナルにデビューを飾り大成功。それ以来、ウィーン、ミュンヘンなど世界の一流歌劇場で活躍しています。特にサロメ役はバイエルン州立歌劇場、ボローニャ歌劇場、バルセロナのリセウ歌劇場など多くの歌劇場で歌っている得意役。“聴く人を必ずや虜にするサロメ”と評され、今や世界中のオペラハウスが欲するサロメ歌い、ズンネガルドに期待が高まります。
続く、「ルサルカ」には、ロシアの名花オルガ・グリャコヴァが登場。日本では、07年サイトウ・キネン・フェスティヴァル「スペードの女王」リーザ役を歌い、その美声と素晴らしい表現力、そして華やかな容姿で、聴衆に鮮やかな印象を残しました。ルサルカ役はパリ・オペラ座、ブリュッセルのモネ劇場で歌っており、好評を博しています。新国立劇場には6月の蝶々さんに引き続いての出演となり、グリャコヴァの魅力を余すところなくご堪能いただけることでしょう。

エリカ・ズンネガルド

オルガ・グリャコヴァ

バルツァ出演の「こうもり」でロザリンデ役を歌うイルディコ・ライモンディは、ウィーンを中心に活躍しており、その清らかで澄み切った歌声と豊かな表現力で大人気のソプラノです。ウィーン国立歌劇場日本公演などたびたび来日しており、日本にもファンは多いのでは?
バロック音楽界のスターソプラノ歌手、ヴェロニカ・カンジェミが新国立劇場で、「ラ・ボエーム」ミミ役のロールデビューとなるのもオペラファンには楽しみ。バロックやモーツァルトで世界的に活躍し、コロラトゥーラの超絶技巧と美しい容姿で聴衆を魅了しているカンジェミ、1月の「ラ・ボエーム」では、彼女の新しい魅力に出会えるに違いありません。

イルディコ・ライモンディ

ヴェロニカ・カンジェミ

新国立劇場2011/2012シーズンは、現在まさに売り出し中、今世紀のオペラ界を担うであろう注目の若手ソプラノ歌手が登場するのも話題です。中でもスター街道まっしぐらなのが、3月「さまよえるオランダ人」ゼンタを歌うジェニファー・ウィルソンと4月「オテロ」デズデーモナを歌うマリーナ・ポプラフスカヤです。
アメリカ人ソプラノ、ジェニファー・ウィルソンは、02年アメリカでトゥーランドット役でオペラ・デビュー、瞬く間に活動の場を広げ、06/07シーズンにラ・フラ・デルス・バウス演出で話題となったバレンシアとフィレンツェ5月音楽祭共同制作、メータ指揮「ニーベルングの指環」ブリュンヒルデを歌い、世界的に脚光を浴びました。輝かしく豊潤な声が魅力で、今後はベルリン・ドイツ・オペラで「リング」ブリュンヒルデ、ウィーン国立歌劇場でゼンタを歌う予定。ワーグナー・ソプラノとしてますます活躍が期待されるウィルソンのゼンタは必聴、必見です!
マリーナ・ポプラフスカヤは、すでに欧米で大人気、初来日を心待ちにされていたファンも多いのでは? 04年英国ロイヤルオペラのヤング・アーティスト・プログラムに参加、06年同劇場の「ユダヤの女」ラシェル役で一躍注目の的になり、メト、ウィーン、ミュンヘンなどから出演依頼が殺到しました。今シーズンはメトロポリタン歌劇場で、「ドン・カルロ」エリザベッタ、「椿姫」タイトルロールと話題の新制作2演目に出演、輝かしい歌声とエレガントな演技で大評判となりました。「オテロ」デズデーモナは08年ザルツブルグ音楽祭でムーティ指揮のもと歌っています。

ジェニファー・ウィルソン

マリーナ・ポプラフスカヤ

また、シーズン開幕公演の「イル・トロヴァトーレ」レオノーラに出演するタケシャ・メシェ・キザールは、06年にオペラ・デビューしたばかりで、次世代のヴェルディ・ソプラノと期待されるアメリカ人ソプラノ。パワフルで光輝く声が魅力で、11/12シーズンは、ベルリン・ドイツ・オペラでトスカ、蝶々夫人、バイエルン州立歌劇場でトスカと大役での出演が決まっています。
4月「ドン・ジョヴァンニ」ドンナ・エルヴィーラを歌うニコル・キャベルは、ターフェルやホロストフスキーなどを輩出した、有名なカーディフ国際音楽コンクールの05年優勝者。08年には、ネトレプコ主演で日本でも話題となった映画「ラ・ボエーム」にムゼッタ役で出演しました。昨シーズンはメトロポリタン歌劇場で「魔笛」パミーナ役でデビューしており、彼女の透明なゴールデン・ヴォイスには、日本の聴衆も魅了されることでしょう。

タケシャ・メシェ・キザール

ニコル・キャベル

また、皆様もご存じの実力派歌手陣が、新国立劇場に再登場するのも嬉しい限り。07年新国立劇場「タンホイザー」エリーザベトの好演が記憶に新しいリカルダ・メルベートが「ローエングリン」エルザで5年ぶりに登場いたします。ウィーン国立歌劇場中心に活躍し、特にワーグナーでは定評のあるメルベート。エルザは近年ロールデビューし、今最も声に合っている役とのことで期待が高まります。
また、世界的なメッゾソプラノで、特にワーグナーで有名なハンナ・シュヴァルツが「サロメ」ヘロディアスに出演、「ルサルカ」イェジババを歌うのは、01年「ラインの黄金」エルダ以来の登場となるビルギット・レンメルトです。
日本勢からは、ドイツのダルムシュタット州立劇場で専属歌手として活躍する橋本明希が、「こうもり」アデーレで新国立劇場初登場します。また「沈黙」ではオハル役を、日本を代表するソプラノのひとり高橋薫子と、関西で活躍する石橋栄実が歌います。

観たい、聴きたい歌手が勢ぞろいする2011/2012シーズン新国立劇場オペラ公演。チケットの確保は、一度のお申し込みで完了し、お値段もお得なシーズンセット券がおすすめです。
まだまだお申し込みいただけます。お早目にどうぞ!

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