2011年3月7日
新国立劇場では、主催演劇公演をより多角的にお楽しみいただくため、「マンスリー・プロジェクト」と題して、各公演に関連したリーディング、トーク、シンポジウムなどを実施しています。すでに多くのご参加をいただき、好評をいただいております。
3月は演劇講座「『ゴドーを待ちながら』徹底解剖」が、5日(土)、6日(日)の両日、5階情報センターで開催されました。
4月の演劇公演『ゴドーを待ちながら』の上演を前に、ベケット研究の第一人者で知られる早稲田大学の岡室美奈子教授が、『ゴドー』を始めとしたベケット作品の様々な舞台映像をお見せしながら、『ゴドー』を多角的に分析し、「難解な不条理劇」というイメージとは異なるリアルな「ゴドー」に迫りました。
ベケットの人物像から、様々なエピソード、「ゴドー」の現代の解釈まで含めたわかりやすく面白い講義に、お客様は熱心に受講なさり、「先生のベケット愛が感じられる素敵なお話だった」「ベケットの作品=不条理=訳が分からない という呪いが解けた気がした」「過去の舞台映像の比較も具体的で時代の変遷がよく理解できた」「来月の公演が楽しみになった」などの感想をいただきました。
![]() 講座風景 |