2010年12月15日
1月の「わが町」公演開幕まであと1か月となった12月14日に、稽古見学&プレトークが開催されました。
このイベントは「わが町」公演をより深く理解し、楽しんでいただくための催しで、300名を越えるお申し込みがありました。
まず、中劇場客席で、舞台稽古の様子を見学いただき、なかなか見ることができない制作現場に触れていただきました。稽古終了後には、出演者を代表して小堺一機さんからのご挨拶があり、本番への期待がいっそう高まりました。
引き続き、今回の『わが町』の翻訳を担当した水谷八也さんに、演劇史的な視点からワイルダーの作劇についてご講義いただきました。
シェイクスピアが活躍したエリザベス朝や、中世期の演劇にまでさかのぼって、「『わが町』は何もないところで誰にも当てはまる物語を描くことで、大きな視点から見た自分の存在の意味を問うているのです」といったお話しに、参加者は深く感心された様子で聞き入っていました。
イベント終了後には参加者は、「作品の背景がよくわかった」、「舞台が綿密な準備で作り上げられていく現場を見ることが出来たのはまたとない機会だった」、「本番の舞台が楽しみ」などと感想を述べ、早速チケットをお求めになっていました。
※「わが町」特設サイトは⇒こちら
※「わが町」特設サイト 水谷八也さんのシリーズ「水曜ワイルダー約1000字劇場」は⇒こちら
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![]() 「わが町」作品について講義する水谷八也さん | ![]() ご参加のみなさまが熱心に聞き入りました |
![]() 総勢34名の出演者に、演出・宮田慶子の細かい指示が出される舞台稽古の様子 |
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※「わが町」
アメリカの劇作家、ソーントン・ワイルダー作。
1938年に発表され、その年のピュリッツァー賞を受賞、現代劇の原点ともなった作品であり、その後の現代劇の描かれ方に多大な影響を及ぼしました。
アメリカ演劇を代表する作品のひとつとして、2010年の現在もなお、世界中で上演され続けている傑作です。