2010年9月23日
9月21日(火)、宮田慶子演劇芸術監督は、演劇の楽しみを広く、深く理解いただくため、2010/2011シーズン演劇のオープニングを飾る「ヘッダ・ガーブレル」の芸術鑑賞を行う日本工学院専門学校・蒲田キャンパスを訪問し、鑑賞前の事前講義を行いました。
講義の皮切りの話題は、プロフィールの紹介とともに、宮田監督が演劇の世界に飛び込んで行ったときの想い、葛藤、経験を丁寧に説明しました。苦難に出会ったときこそ負けずに、壁を乗り越え、立ち向かっていく重要性を訴えました。
次のテーマは、「演出家とはどんな仕事であるか。」。「ヘッダ・ガーブレル」の稽古場からの美術・小道具の写真や、普段なかなか見ることができない演出家の机や台本の状況を映した写真など、これらを大型プロジェクターに映して、解説しました。
最後に、声優・俳優やスタッフを目指す上でどのようなことに意識し、アンテナを立て、生活・行動をとっていったらよいか、具体的な五つのテーマをあげながら、学生の皆様に提示していきました。今すぐにでも実践できることを軽快に、しかし、重く心に突き刺さる課題が投げかけられました。
質疑応答では、学生の皆様から、「演出をする上でボキャブラリーを増やすためにしたことは?」など、実践的なものを含め、多岐にわたる質問が寄せられ、とても充実した時間となりました。
※劇場からのメッセージ※
今回の1時間半に渡る講義によって、学生の皆様に受け止めていただいたものが、少しでも夢の向かっていくための糧になればと、願っております。
とても真剣に聴講していただき、また、活発なご質問をお寄せいただきまして、まことにありがとうございました。
「ヘッダ・ガーブレル」のご来場、心よりお待ちしております。
※お知らせ※
当劇場では、若い世代から演劇ファンの皆様に向けて、より充実した芸術鑑賞を行っていただくために、ご鑑賞とあわせまして事前レクチャーや劇場の解説などを企画・提案しております。ご興味ある団体様は、お気軽に当劇場営業部までお問い合わせください。
新国立劇場 営業部営業第二課(演劇) TEL03-5352-5746
※「ヘッダ・ガーブレル」は10月11日(月・祝)まで※
日本工学院専門学校 声優・俳優科のブログでも宮田芸術監督の講義のようすが紹介されました。ブログはこちら
「ヘッダ・ガーブレル」の魅力や見所、稽古場の様子などを魅力的に講義 |
声優や俳優をめざす学生たちから活発な質問がありました | 学生たちからは、演技に対する心構えなど貴重なお話しを聞けた。「ヘッダ・ガーブレル」公演を観にいくのが楽しみ。などとの感想がきかれました |