2009年9月14日
新国立劇場では、平成22年6月30日(水)に中学生のためのバレエ『椿姫』を実施することとなりました。つきましては参加中学校を募集いたします。
新国立劇場では、現代舞台芸術の普及を目的に若い世代が優れた生の舞台を鑑賞する機会を設け、舞台芸術の普及、心豊かな文化的社会の構築、そして健全な青少年の育成に力を入れています。これまで高校生のためのオペラ鑑賞教室、こどものためのオペラ劇場、こどものためのバレエ劇場などのプログラムを開催し、いずれも高く評価されています。
平成20年よりコスモ石油株式会社の協力を得て、新たに「中学生のためのバレエ」を開始しました。平成20年、平成21年と、『白鳥の湖』を上演し、それぞれ約1,200人の中学生が参加し、生身の人間が作り上げる本物の舞台に触れる機会を持ちました。参加中学校の先生方からは、「中学生ではなかなか体験できない本物の芸術に触れる機会を得られた」、「生徒たちの感動が閉幕後の余韻から伝わってきた。」、「生徒たちを惹きつけるバレエ講義の内容・技巧に学ぶところがあった。」など高い評価を頂いております。また、参加した中学生たちからは、「初めて劇場でバレエを観た」(87%)、「おもしろかった」(90%)、「機会があればまた観たい」(75%)(平成21年公演終演後の来場者アンケートより)などの回答があり、参加中学生にとって初めてのバレエ観劇が印象深く意義あるものになったことが分かります。
3回目となる来年、平成22年の「中学生のためのバレエ」は『椿姫』を上演いたします。牧阿佐美の『椿姫』は、アレクサンドル・デュマ・フィスの有名な小説『椿姫』を題材に、牧阿佐美(新国立劇場舞踊芸術監督)が振付をした新国立劇場のオリジナルバレエで、国内外で高く評価されている作品です。ベルリオーズの数々の楽曲をエルマノ・フローリオが編曲し、運命に翻弄されながらも、気高く生き、死んでいった女性の姿を描き、深い感動を呼びおこす舞台を、国内外で高く評価されている新国立劇場バレエ団がお届けします。作品に対する理解を深めてもらうために、開演前にバレエ全般の説明や『椿姫』のあらすじを解説するミニ・レクチャーを行います。
本公演は、次世代の育成を目的として、一般のお客様向けの公演と全く同じ質の高さを、中学校向け鑑賞公演として特別料金で提供するまたとない機会であり、より多くの中学校に参加頂きたいと考えております。参加中学校団体申込み締切は平成21年10月23日(金)です。なお、一般販売については未定です。