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2009年5月15日

バレエ研修第4期修了生、第5期生が長野の中学校で舞台に

5月8日から15日の間、長野市の全中学生を対象にした長野市中学校鑑賞音楽会に、バレエ研修所第4期修了生と第5期生が舞台実習の一環として出演し、バレエの実演を披露してきました。
前半は指揮者、家田厚志さんの解説のもと、「美しく青きドナウ」や「ハンガリー舞曲」など、東京ニューシティ管弦楽団演奏によるオーケストラ曲を主にし、指揮者体験コーナーもまじえた楽しい音楽鑑賞。後半は豊川美惠子主任講師の解説のもと、「白鳥の湖」の4羽の白鳥、「眠れる森の美女」のフロリナ王女とオーロラ姫、「くるみ割り人形」のパ・ド・トロワなどをバレエの実演つきで鑑賞するというプログラム。
「演奏に合わせておどるバレリーナの人々の動き一つ一つがとてもきれいでした」、「体育館のあの床で、少ししか音が出ないのに驚きました」、「衣裳がそれぞれ違っていてかわいかったです」、「4人で手をつないでるのに、ぴったり息があっていて凄かったです」など、各校の体育館での臨場感いっぱいの舞台に、中学生たちから大きな拍手喝さいと、率直な感想が寄せられていました。

豊川美惠子主任講師の解説とデモンストレーション

「くるみ割り人形」パ・ド・トロワ

 

授業時間に合わせて最初の舞台が朝9時からだったため、それぞれ朝5時以前に起床してウォーミングアップ。1日に3校を移動しての舞台というのも、初めての機会でした。また、第4期修了生も第5期生も、生演奏のオーケストラにあわせて踊るのは初めてというダンサーが多く、貴重な体験となりました。
この経験が今後の舞台に活かされるよう、大いに期待したいところです。

指揮者の家田厚志さんと

 

ダンサーの感想(抜粋)

「今回の公演を通して学んだ事を、恵まれた環境にある新国立劇場で踊ることができることに感謝しながら、今後の舞台で生かしていければと思います。」(第4期修了生 加藤朋子)
「今回の移動公演は、物凄く大勢の方に支えて頂いて成り立っているのだと強く感じました。」(第4期修了生 中村菜穂)
「舞台の空間を瞬時に把握し計算しながら踊ることを学びました。」(第4期修了生 山田蘭)
「生のオーケストラで踊ることの素晴らしさと難しさの両方を感じることができました。」(第5期生 朝枝尚子)
「自分をコントロールしながら踊るという感覚を少しだけ掴めたように思います。」(第5期生 広瀬碧)
「僕たちバレエダンサーも、体という楽器を使って音を奏でられないといけないと強く思った。」(第5期生 加地暢文)
「音楽の大切さを再確認し、ここぞという時の集中力も身についた気がします。」(第5期生 宝満直也)