2008年7月1日
このたびロシア・ボリショイ劇場が新国立劇場バレエ団を招待、2009年9月に新国立劇場オリジナル作品である牧阿佐美の「椿姫」を上演することが決定しました。
新国立劇場バレエ団は2008年2月に、アメリカ・ワシントンのケネディーセンターからの招待を受けて初の外国公演を行なっており、このボリショイ劇場での公演は2回目の海外公演となります。
「椿姫」は2007年11月に新国立劇場開場10周年記念フェスティバル公演として世界初演、この作品の振り付けにあたった牧阿佐美芸術監督が第7回朝日舞台芸術賞を受賞しました。
ロシア連邦のアウデーエフ文化大臣からの正式招待状は、文化庁青木保長官、新国立劇場遠山敦子理事長、牧阿佐美舞踊芸術監督に、この6月末の新国立劇場「白鳥の湖」出演のために来日したスヴェトラーナ・ザハロワ(ボリショイ劇場バレエ・プリマ・バレリーナ)女史から直接手渡されました。この招待状には1957年、当時のソ連政府がボリショイ劇場バレエをソ連バレエ団として初めて正式に日本に派遣して日本公演を行なってから50年目にあたる2007年11月に新国立劇場がボリショイ劇場バレエのS.ザハロワ女史を迎えて牧阿佐美の振付の新作「椿姫」を初演したことに鑑み、日露バレエ交流50年の成果として新国立劇場を招待したい旨が書かれてあります。
文化庁青木長官との面談の際に、新国立劇場バレエ団と共演を重ねてきたS.ザハロワが、世界的なレベルにある新国立劇場バレエ団の舞台をモスクワのお客様にも見て頂き、こうしたことを通じていっそうの日露両国の文化交流を図りたいと語りました。
*キャストについては主役にS.ザハロワとデニス・マトヴィエンコの出演予定が決定していますが、新国立劇場バレエ団主役ダンサーについては未定です。決定次第お知らせします。
★6月「白鳥の湖」で来日した際のザハロワのドキュメンタリーがロシア国営TVで放送されました。
▲文化庁青木長官とS.ザハロワ |
ステージ写真 牧阿佐美の「椿姫」 撮影:瀬戸秀美 |