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2008年4月16日

20世紀オペラの最高峰!
『軍人たち』日本初演、上演迫る!


オペラ『軍人たち』

日本初演を間近に控えた、稽古場の様子をレポート!



リハーサル室に所狭しと並ぶ楽器群。
写真撮影の日にはまだ、入っていないジャズコンボ4人が加わると総勢110人にもなるこれらの楽器群は、本番ではオーケストラピット、舞台裏、リハーサル室に3分割され演奏されます。
特に、打楽器は11人のグループがリハーサル室から、6人が3つのグループに分かれ舞台裏から生中継されます。さらに、オペラパレス客席最後方(1・2階各4箇所、3・4階各2箇所)には作曲者の指定によりウォールスピーカーが設置され、聴衆はまさに全方位から“20世紀の音”に包まれることになります。

写真提供:東京フィルハーモニー交響楽団

 

リハーサル室一杯に広がる大編成のオーケストラ。



指揮を務める若杉監督はこう語ります。
「この作品を上演する為に私は芸術監督を引き受けました。ドイツでは、冒頭の序曲の圧倒的な不協和音が始まると、必ず何人かの聴衆が席を立ちます。しかし、最後まで残った聴衆は、興奮し感動のあまり何十分ものカーテンコールが続くのです。」





photo:Hans van ben Boogaard

 

【ものがたり】
フランス北部リール。小間物商人ヴェーゼナーの娘マリーは、シュトルツィウスと婚約しながら、若いフランス軍人デポルト男爵と関係を持つ。娘の軽率さを戒めていた父親も、娘の玉の輿を思い描くようになるが、男爵は消息を絶つ。その後マリーは、大尉、さらに若い伯爵と逢瀬を重ね、一時は身を持ち直そうとするが結局娼婦となる。恋人を奪われたシュトルツィウスは男爵を毒殺、自分も服毒死する。軍人たちが行進する通りに、物乞いする乞食のマリーが泣き崩れる。



うぶな娘マリーの愛の戯れと結末。

20世紀オペラの傑作!

歴史に残る『軍人たち』日本初演迫る!