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2008年4月9日

新制作「魔弾の射手」ゲネプロ アトレ会員見学会のご感想

10日にプレミエを迎える新制作オペラ ウェーバー「魔弾の射手」のゲネプロが昨夜行われました。この作品は、ドイツ・ロマン派オペラの記念碑的作品と言われ、劇的なオーケストレーションはワーグナーやR.シュトラウスらに多大な影響を与えました。
新国立劇場で傑出した力量を示してきたエッティンガーの指揮、シュテークマンの演出による新制作プロダクションです。

「魔弾の射手」公演概要

アトレ会員のゲネプロのご感想

●思っていた以上に楽しい作品でした。新国の合唱の力が大きく、この作品に生きていました。アガーテのアリアもとても美しく、ドイツオペラの楽しさも知りました。こんなに素敵な作品なのに、あまり上演されないのが残念ですね。(50代 女性)

●息もつかせぬ狼谷の場面(演出、道具)が素晴らしく、時間が早く感じられた。(60代 男性)

●生で拝見するのは初めてで、何もかもが新鮮でした。始めのメルヘンチックなシーンから、狼谷への恐ろしいシーンへと、最高の盛り上がりです。アガーテの優雅な歌唱が感動的でした。コミカルなエンヒェンとエレガントなアガーテの全く性格の違う両ソプラノの対比、回を重ねるごとに上達している合唱団が、このオペラをさらにハイレベルなものにしていると思います。結末に至るまで目が離せません。(70代 女性)

●指揮が良く、全体が引き締まっていて楽しめました。演出もメリハリが効いていてわかりやすかった。(50代 男性)

●イメージしていた「魔弾の射手」とは違い、強力なインパクトのあるオペラでした。すばらしいウェーバーとの出会いが出来ました。衣装もとても素敵、装置も新国の舞台を上手に利用し、ロマンあふれる舞台でした。アガーテ、エンヒェン、カスパール、マックスのチームワークが素晴らしかった。エッティンガーさん、シュテークマンさんにブラボーです。(50代 女性)

●ウェーバーの作品は初めてです。新鮮さもあったのでしょうか、久しぶりにオペラらしいオペラを見た気がしました。装置も舞台の前ばかり使っていると思っていましたが、新国立劇場の奥行きある舞台を2幕以降で使い、さすがと感じ入りました。本番も良いですが、ゲネプロもなかなか雰囲気が異なりよいものです。楽しませていただきました。(50代 男性)

●このオペラは年少のワーグナーが感激し、ベルリオーズが熱烈な賛美者になり、メンデルスゾーンが「ロマン派音楽の宝庫」といったように、後のドイツオペラのすべてが見られ感じられる。
エッティンガー/東フィルのコンビは回を重ねるごとにどんどん良くなっている。歌手はエディット・ハッラーの透明な美しいソプラノと、ユリア・バウアーのコケティッシュなコロラトゥーラの対照がよかった。マックスのエーベルツもカスパールのクリスティンソンもさすがの歌唱でした。日本人では、隠者の妻屋が存在感を示した。(60代 男性)

●私がはじめて買ったオペラ全曲のレコードが、この「魔弾の射手」でした。中学一年生の時、音楽の授業で聞いた狩人の合唱のホルンの響きと力強い男声合唱に感動したからです。所々にちりばめられている美しいアリア、恐ろしい狼谷の描写、対訳を片手に追うハッピーな結末、すべてが私にとって新鮮でした。しかしただひとつ物足りないもの、それはやはり舞台と生のオケに接すること。
今日はじめてその長い年月待っていた夢が実現しました。幕が下りるとき、胸がジーンとなり、目頭が熱くなるのを覚えました。(50代 男性)

●何よりエッティンガーの指揮が全体を盛り上げている。シュテークマンの演出も細部に目配りが効いていてよかった、歌手陣も、手放しとはいかないが、それなりの出来で、初日が楽しみである。(20代 男性)