2008年1月4日
オペラ芸術監督・若杉弘が自らタクトを振る注目作、「黒船−夜明け」の開幕を前に、関連した二つのイベントを開催いたします。
ご観劇の前にぜひお越しください。
@早稲田大学演劇博物館COE主催
「オペラが観た日本/日本が観たオペラ」〜黒船・夜明け・オリエンタリズム〜
「黒船」の初演からおよそ70年。今回の上演に合わせ「日本」と「オペラ」を巡るシンポジウムが開催されます。
第一部 基調講演
若杉 弘 「日本に於けるオペラの位置と実際」
栗山昌良 「日本のオペラに関わっての半世紀」
第二部 シンポジウム
日時:2008年1月12日(土)1:00〜5:30
会場:早稲田大学小野記念講堂
料金:無料(予約不要)
詳細・お問い合せ:早稲田大学演劇博物館グローバルCOE Tel:03-5286-8110
A新国立劇場「黒船―夜明け」オペラトーク
作品の見どころ、聴きどころ、歌手による楽曲紹介など盛りだくさんな内容です。
どこかで聴いた懐かしいメロディ。ぜひ、皆さまお誘いあわせのうえご来場ください。
鼎談:若杉弘(指揮)・栗山昌良(演出)・畑中良輔(歌唱監修)
楽曲:オペラ「黒船」よりアリア2曲・山田耕筰の歌曲より1曲の予定
日時:2008年1月29日(火)6:00〜7:30(5:30開場)
会場:新国立劇場小劇場
料金:1,000円(税込)自由席
チケットのお求め:新国立劇場ボックスオフィス Tel:03-5352-9999(10:00am〜6:00pm)
「黒船−夜明け」みどころ
幕末の動乱に巻き込まれた伊豆・下田の芸妓「唐人お吉」を描いた「黒船」は、日本のグランド・オペラ第1号として、日本の近代音楽の夜明けを告げた輝かしい作品です。「赤とんぼ」や「からたちの花」で広く知られ、日本における西洋音楽の普及に尽力した山田耕筰。その円熟期に10年の歳月をかけ心血を注いで完成させたのがこの「黒船−夜明け」です。
規模が大きくなかなか上演できなかったこの日本オペラの傑作を、このたび完全ノーカット上演いたします。西洋オペラとは一味異なる日本的舞台装置も新鮮にご覧いただけることでしょう。演出に栗山昌良、歌唱監修に畑中良輔を迎え、日本のオペラ界を率いてきた三人の巨匠がここに集い、さらに日本を代表する声楽家たちが揃い、万全の陣容で望む「黒船―夜明け」、どうぞご期待ください。