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2007年4月14日

“ホロリとしてドキドキしてジーンときた”
“オペラの世界が広がった”

15日にプレミエを迎える新制作 プッチーニ「西部の娘」のゲネプロが昨夜行われました。この作品は「ラ・ボエーム」や「蝶々夫人」を作曲したプッチーニ入魂の作と言うべきオペラで、遺作「トゥーランドット」へ繋がるプッチーニ円熟期の必聴の作品です。

「西部の娘」の音楽はプッチーニのそれまでの作品とは異なっています――シルマー
「祖国を失った人々」このテーマをはっきりと表現するため、時代設定を現代にしよう――ホモキ
「よりパワフルで大胆で、雄大なオペラ」――プッチーニ
初演された当時、100年前のヨーロッパでの大きなテーマ「移住」「孤独感」「故郷からの離別」これを取り上げようと思いました――ホモキ


■「西部の娘」公演情報はこちら。
■「西部の娘」オペラトークの模様はこちら。

<アトレ会員のゲネプロのご感想>
●ホロリとしてドキドキしてジーンときた。作品の力を痛感しました。
心にじーんと来るいい話。許されない罪はない。なんだか「西部の娘」というタイトルからは思いもよらなかったセリフで驚きました。(40代 女性)

●最後のジョンソンのアリアには久しぶりに泣けてしまった。(60代 男性)

●シンプルなだけに物語や歌手の演技のエッセンスがはっきりわかる演出で、途中から引き込まれました。歌手も熱演で、合唱もがんばっていたと思う。(50代 女性)

●主役3名ともに素晴らしい。2幕のカードの場は迫力があり、息がつまった。今まで、上演が少なかったのが不思議。映画、ミュージカルを見ているようで、現代の若者に是非見せたい!(70代 女性)

●プッチーニのオペラの流れる音楽はほんとうに美しい。美しすぎて悲しくなってくる。だからこそ、どのオペラも心から惹かれてしまう。「西部の娘」も1幕の終わりのミニーとジョンソンのデュエットも本当にすばらしかった。2幕から俄然ドラマティックになり、特にランス役のルチオ・ガッロは声も演技もよかった。(50代 男性)

●演出がすばらしく、多少違和感がある設定ながらもミニーのかわいらしさは生き生きと伝わってきました。舞台装置もよかったと思います。特に2、3幕は大変楽しめ、夢中になって見入ってしまいました。(50代 女性)

●1幕、特に後半部分の音楽が美しい。歌手たちの気持ちが昂ぶるシーンで音楽がみごとなコントラストを与えている。恋することの素晴らしさを感じた。久しぶりに孤独でロマンティックなラブストーリーを楽しむことができた。歌手もすばらしかったし、ホモキ氏、シルマー氏たちの情熱と気迫が感じられた。(40代 女性)

●なかなか聞く機会の少ないオペラで貴重。孤独な男達の憧れの的、酒場の女主人が愛したのは盗賊団の首領。最後に二人を許す男たち。愛の力は誠に強い。美しい旋律にのって楽しめるよい舞台。こういう機会を作っていただいてありがたく思います。(70代 男性)

●オペラトークでしきりに「西部劇ではない」と言っていた。装置とか衣裳とかが凝りすぎていてわかりにくく思える点もあったが、とにかくプッチーニの音楽の美しさと主役の歌手のすばらしさで楽しい舞台だった。15日の初日がますます楽しみになった。(60代 女性)

●プッチーニの音感覚をシルマーさんの指揮が上手に出していると思った。ランス(ルチオ・ガッロ)を期待していたが、後半すばらしかった。ミニーは感情たっぷりで、心を打つものでした。(50代 女性)

●西部の娘をライブで拝見するのは初めてなのでワクワクしながら劇場に来ました。シルマー氏の指揮でプッチーニの美しい音楽が流れる中、幕が開くとそこはホモキ氏の世界。次々と現れる歌手の方々の歌に酔いしれました。後半のスリリングな舞台は息づまる思いで拝見しました。初日を心待ちにしています。(60代 女性)

●プッチーニの美しい音楽と出演者の方々の見事な歌唱を存分に楽しみました。この作品は男声コーラスの素晴らしさが際立った印象です。(50代 男性)

●蝶々夫人を作曲した同じ人の作品とは思えないオペラです。全く予想もしていない曲調でしたが楽しく聴けました。明るく力強く溌剌としたオーケストラ、力強い男声合唱も楽しめます。現代により近い作品であることを感じさせつつ、メロディーの美しさもあり、どこか地中海のオレンジの香りを感じもしました。全く未知の作品だったが非常に楽しめた。私のオペラの世界が広がった感じがする。(50代 男性)